EXTRA2021.03.12

WEB修了展 ― デザイン領域|イラストレーション、絵本

edited by
  • 京都芸術大学大学院 芸術研究科

 

賀 鏝旋

He Manxuan

 

  • 人間が長期に渡り「こもる」ことで感情から生じる独自な眼差し
    イラストレーション
    絵の具、紙、墨 A1x4枚
  • 人間が長期に渡り「こもる」ことで感情から生じる独自な眼差し
    イラストレーション
    絵の具、紙、墨 A1x4枚
  • 人間が長期に渡り「こもる」ことで感情から生じる独自な眼差し
    イラストレーション
    絵の具、紙、墨 A1x4枚
  • 人間が長期に渡り「こもる」ことで感情から生じる独自な眼差し
    イラストレーション
    絵の具、紙、墨 A1x4枚
  • 人間が長期に渡り「こもる」ことで感情から生じる独自な眼差し
    イラストレーション
    絵の具、紙、墨 A1x4枚

 

違う時間、場所においても、異なる空間と視点によって、この世界中の人々が生じる感情から独自な見方で、興味深いと思う。コロナの影響で描いた絵を見た人々は、どのような考えや思いを抱くのかを知りたい。日常生活の中に些細なものやことなど絵の中に表し、長期に渡り「こもる」ことで、様々な感情を生じ、独自の眼差しから、多視点として異なる空間感を表現する。

 

 

 

 

胡 昕蓓

Xinbei Hu

 

  • 森の世界でかくれんぼう
    イラストレーション
    デジタルプリント 
    205x205mm
  • 森の世界でかくれんぼう
    イラストレーション
    デジタルプリント 
    205x205mm
  • 森の世界でかくれんぼう
    イラストレーション
    デジタルプリント 
    205x205mm

 

「グリム童話集」で森が登場する数はほぼ半数であり、主人公は「森」に運命を縛られていると言っても過言ではない。本制作はグリム童話の森を通して人が森に対して抱く感情を分析し、色と紋様を用いて様々な 「森」のイラストレーションを制作し、物語の主人公と森の関連性を表現するための作品 を、制作することを目的としている。

 

 

 

 

張 貝

Zhang Bei

 

  • おどる
    絵本
    紙、デジタルプリント、ドローイング 
    240x210mm
  • おどる
    絵本
    紙、デジタルプリント、ドローイング 
    128x182mm

 

日常のヨガ体験から、気持ちのよさを感じられ、心身にもリラックスをもたらした。ヨガから体のフォームを連想し、「おどる」とつながっていた。いつでも、どこでも、だれでも楽しくおどることをコンセプトにした絵本を作った。その楽しいさはカらだの自由なおどっている姿に置き換え、リズム感があるイラストレーションで表現した。


▶︎ 作家ホームページ(外部サイト)

 

 

 

 

陶 夢菲

Tao Mengfei

 

  • ①「ガラパゴス諸島の一日
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 
    270mmx200mmx50mm
  • ②「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ③「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ④「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ⑤「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ⑥「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ⑦「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ⑧「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ⑨「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm
  • ⑩「ガラパゴス諸島の一日」
    仕掛け絵本
    紙、デジタルプリント 270mmx200mmx50mm

 

①ガラパゴス諸島が海に浮かぶ孤島であり、長い年月をかけ、独自に進化した生き物が多く見られ、ユニークな生態系をもっている。その中に八種類の動物を選び、それぞれの個性に合わせる生活のシーンを想定し、ワンシーンのイラストレーションを八枚制作した。
朝から夕方まで、動物を通してガラパゴス諸島での日常的な一日を表現した仕掛け絵本。
②一枚目はゾウガメ。
③二枚目はウミイグアナ。
④三枚目はガラパゴスコバネウ。
⑤四枚目はグンカンンドリ。
⑥五枚目はアオアシカツオドリ。
⑦六枚目はダーウィンクマバチ。
⑧七枚目はガラパゴスペンギン。
⑨八枚目はアシカ。
⑩ライトを開けた効果

 

 

 

 

彭 玉苑

Yuyuan Peng

 

  • ①「意識」
    イラストレーション
    紙、パネル  1189×841mm
  • ②「信念」
    イラストレーション
    紙、パネル 841×1189mm
  • ③「昇華」
    イラストレーション
    紙、パネル  841×1189mm
  • ④「人の心」
    イラストレーション
    紙、パネル  1189×841mm
  • ⑤「野良鬼」
    イラストレーション
    紙、パネル 841×1189mm
  • ⑥「夢境」
    イラストレーション
    紙、パネル 841×1189mm
  • ⑦「見失う」
    イラストレーション
    紙、パネル  1189×841mm
  • ⑧「人生の道」
    イラストレーション
    紙、パネル  1189×841mm
  • ⑨「本心」
    イラストレーション
    紙、パネル  841×1189mm
  • ⑩「本当の闇は何?」
    イラストレーション
    紙、パネル  841×1189mm

 

①現代社会では多くの人びとが自分の人生を他人に計画されている問題がある。服装から人生の目標と計画まで他人にコントロールされている。人々にとって人生は自分のものではなく、他人のために生きるものだ。死はこの人々に対して、やっと自分になって、自分の意識に従って人生を歩む。主体は王子の服を着ており、ローマ法王のように天使に囲まれており、自分の意識と話す権利を持っているだけで、もはや差別を受けていない、真実世界に絶対無理な世界にいることを表す。魂の解放を表すため、背景が輝いて、救いを代表する教会のステントグラスのイメージを作る

②現代社会では女性だから差別されるものが多い。そして、女性に対する不公平なこともたくさんある。例えば、闇ルールやセクハラなど。多く女性はこの闇に苦しんで、逃げられない。死はこの人々に対して多分唯一自分を守る方法だ。だから、筆者は格闘している女性を主体としてドクロに囲まれた状態で、死ぬまでに自分の信念を貫くことを表す。蝶々は暗い闇の中でも、美しいものという思いがあって、背景の希望と強い意志を象徴する藤蔓は信念の強さを表す

③今は多くの教会がある。それが良いのか悪いのか宗教を信じない筆者には分からないが、信仰を持つ人々にとって、死は命の昇華といわれている。海、松、竹、山、鶴など元素で長寿、神になることを表現している

④カナダとアメリカで最も有名な怪物は「ウェンディゴ」といい、頭は鹿、体は人間となっている。この怪物は悪霊に取り憑かれた人間が人を喰って変わったという噂がある。しかし、今までこの噂を利用して自分の欲情を満足するために人を食べる人がいる。見えない半分の目のように、人々の背後には恐ろしい悪魔がいるかもしれない。こういう怖い人の心の前に、死亡は怖くなくなった。背景は全体的に黒にする。真ん中にあるバツ形の危険な象徴である

⑤この部分の人々は毎日何もしないで、自分の人生の目標もない。しかし、この世界で生活するのは楽ではなく、一生懸命働かなければならない。彼らに対して、この世界のルールは多すぎて、死んだら野良鬼になる方がもっと自由であると考えた。竹は元々規則的な植物だから、この乱れて曲がった竹で規則がないことを表現する。旗はルールのない代償として怠惰などのレッテルを貼っている

⑥この世界で一生苦しみ、希望がない人にとって、死は夢境のような存在である。どんなに怖くても今より悪くはない。華の服を着て、享楽を代表するパイプを手に持ち、幸福なイメージを伝える。天地万物が描かれた幸福の扉を開けるように、円満になることを表す

⑦今の人々は自分の欲求を満たすために絶えず働いている。この過程では会社の規定と社会の規則に従わなければならない。徐々に自分の名前と初心を忘れ、背景は制服を着て、主体と逆の方向に進んでいる魚の群でこの規則と欲望に満ちている世界に本当の自分を見失う人たちを表している。振り返ると自分も海の中で一番欠かせない塩魚のようにフラフラと暮らすようになった。この世に生きる意味がない

⑧人生はバスのホームのように、段階ごとに違う人に出会う。一部の人の善悪は完全に外に露出している。一部の人は偽装が上手だ。自分も各段階でいろんな役を演じている。善し悪しにかかわらず、この人たちにとっては人生の中で必要な段階だ。自分を成長させる。主体は狸から変化した不完全な女の子。制服も正しく着ていないし、まるで初めて社会に入った人々のように、どんなルールかも分からず、様々なことを疑いながらこの世界を見ている。背景はバスのホームに設定し、未知の未来に通っていることを表すため、妖怪のバスと異世界を描いている看板絵で表現した

⑨この世の中で生きていると、多くの困難と歧路がある。やりたくないこともたくさんある。これらのものは手のように引っ張って自分を深渊に引きずり込む。心を迷わせやすい。こういう時は自分の本心を保つことが大切だ。だから主体は天使をイメージして両手を合わせている。主体は深い湖に突き出た恐ろしい手で水に引っ張られている状態で、まるで深渊に入って出てこられないことを表す

⑩誰にも他人に見せたくない部分がある。みんなが一番深く隠すことが一番怖いと思う。しかし筆者にとって一番怖いのは、相手が見せたい一番単純な部分だと思っている。だから主体は外見から見るととても正常な女の子として設計した。背景は全部制服を着て女の子を描いた看板で主体の女の子を囲む。全部顔がなし、その部分は黒い穴が開いていて何もわからない。恐怖感がもっと強い。主体と比べて、テーマを結びつけると、視聴者を思考に陥れることができる。

 

 

 

 

李 可心

Li Kexin

 

  • 和模様を用いた美しい世界
    イラストレーション/アニメーション
    デジタル出力 
    70×70cm/5分0秒

 

京の染織物の枠を超え、アートになり、「美術織物」という概念を新しい形で世に浸透させた⻄陣織をモチーフにした。そこに登場する美術織物の紋様を再構成し、オリジナルな考えを持つイラストレーションをメインに、そこからアニメーションへ展開させることで、静と動を対⽐させる制作を⾏った。七宝、⻘海波、唐花、松⽵梅など伝統的な紋様を織物から抽出し、⾊使いの妙や光の⾓度で変化する絹の光沢などこの細緻な紋様の再構成など独⾃の視点を加えることで、新しい表現にチャレンジした。

 

※ 外部サイトでの展示となります。画像クリックするとページが開きます。

 

 

 

 

廖 璇

Liao Xuan

 

  • ①「四季に出会う・春」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ②「四季に出会う・夏」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ③「四季に出会う・秋」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ④「四季に出会う・冬」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ⑤「優しくなりたい・1」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ⑥「優しくなりたい・2」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ⑦「柔らかいものへの欲求・羽」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ⑧「柔らかいものへの欲求・雲」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)
  • ⑨「小さな幸せ」
    イラストレーション
    水彩、Adobe Photoshop A2(サイズ可変)

①②③④ 四季が入れ替わり、季節によって新しい世界が変わったように思える。花が咲く時はまず喜びを感じ、四季が移り変わり、万物も変化し、時間の流れに対すして感嘆する。女性達がその花に包まれているような姿で、目元や口元からすこし悲しみや複雑な感情が滲み出るように描いた。⑤⑥ 誰でも優しく接することができる女性、実は心には溝やとげなどがある人もいる。自己防衛のため、本能的に他人と距離をとる。完璧ではない自分に直面する困難を乗り越えようと勇気を出し、自分を癒す力を持てるように生きたいと願う女性を描きたいと思った。⑦⑧ 外見はどんなに強そうな女性でも、柔らかい心がある。他人に迷惑をかけるほうが、より怖いことだからである。精神的にダメージを受けた後、何か柔らかいものを求める気持ちが生じる。落ち込んでいる自分を助け、自分を癒し、生活に自信を取り戻すのである。⑨ 日々神経を張り詰め生きている生活の中で、小さな幸せを期待している女性もいる。例えば、「太陽の光で色とりどりの泡を見た」、平凡な日々の中で、生活の可愛いところを見つけて、小さくでも確実な幸せを手に入れたいという願望を持って、明日や未来への希望を抱えている女性も可愛い。

 

 

 

 

近藤 利洋

Kondo Kazuhiro

 

  • 結ぶ者
    イラストレーション
    アクリル絵の具、キャンバス 
    1900mm×1900mm

 

これは花札や曼荼羅を組み合わせたものである。花札の絵柄や内容は至ってシンプルだ。それに対して曼荼羅は難解で複雑だ。両者に大きな繋がりはないが、この二つを結びつけたのは鳳凰という存在である。私は2年間で自分の制作の中心にあったのが鳳凰であること、そして大きく翼を広げた姿に憧れを抱いていたことを理解した。私は12月の花札に描かれた鳳凰を中心に曼荼羅の一部分を1月と11月の花札に変化させた。

 

 

 

 

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