袁 静宇
Yuan Jingyu
本研究は、「框景」をはじめ、中国の伝統的な造園方法は、現代インテリアデザインに対して大きな参考となる可能性があるとの視点に立つ。
現代的なインテリアデザインは、社会の変化に適応し、中国の伝統的な文化に根を置きながら、近代的で多様なデザインのスタイルを考慮している。よくいわれる「記号化」は、インテリアデザインでよく使われる方法で、個人の思考が対象に形や概念を与える概念のひとつである。
この提案では、内モンゴル・フフホト市北二環高速道路付近の高級分譲マンション(団地)の販売分譲部(販売センタービル)を改築し、複合文化施設を提案する。
山口 虎次郎
Yamaguchi Kojiro
ストック型社会の到来によって建築も限りある資源として捉えられ、リノベーションやコンバージョンといった手法が注目されるようになった。景気が回復に向かっても尚、リノベーションやコンバージョンは用いられ、今や独自の立場を確立するまでに至っている。特に商環境ではコンバージョンやリノベーションを用いることで生じた痕跡を取り入れ、店舗がその場で提案することの意味を強調しているといえるのではないだろうか。つまり、インテリアデザインが痕跡として空間に積み重なったことで、「場」がインテリアデザインに与える影響が増大していると考える。本設計ではこのような背景から、京都市京セラ美術館の別館である桜水館を敷地とし、事例研究対象に見られた意匠の痕跡を取り入れた店舗設計手法に基づき、実験的に店舗設計を行う。
宋 玥
Song Yue
本作品は、自動車社会において形成されてきた街路空間を再考し、分断された公園の滞留性と街路の流動性の相互の利点を融合させることで魅力的な歩行空間と体験の「場」へと転換する提案である。
人口減少、超高齢化社会が進展中、将来的には自動車交通量の減少や社会情勢の変化を踏まえ、既存の道路空間のあり方について、転換を迫られている。本提案では神戸市の京筋道を設計対象とし、人々と歩行のより良い関係の再構築を目的に、設計提案を行う。
張 竟由
Zhang Jingyou
京都には歴史地区と人文環境に対する保護措置や関連法規が完備されている。しかし、都市化の進展に伴い、一部の地域は都市の残余スペース(leftover space)になってしまった。対象敷地である京都駅西側の西九条戒光寺町周辺は、新幹線とJRの路線が原因で周辺都市域から分断された。周辺地域と隔てられているため、地価が安く、住宅の乱立、建物の過密状態が旧市街地既存の人文環境と空間スケールを破壊している。
上記の問題を改善するために、本設計はマクロ、メゾ、ミクロ、三つのスケールの視点から歩行ネットワーク、公共空間と私的領域の間の境界を柔軟にし、住民のニーズに合った公共施設等により、都市空間への住民からのニーズの変動にも対応できるような、新しいかたちの「旧市街地の活性化」を設計目標とした。
中島 誓哉
Nakashima Seiya
本作品は、デザインによって都市空間における自然を都市生活機能という役割を越え、自
然を追求し探求する事のできる場へと転換する提案である。
現代都市において自然と人との関係の希薄化が進んでいる。都市におけるデザインされ
た自然の多くは生活機能を優先し、自然そのものから得られる「体験」や「経験」を軽視し
がちである。
本提案では大阪北区の空き地を設計対象とし、自然の持つ「浸食性」を視点に、設計提案
を行う。
▶︎ デザイン領域 アニメーション、マンガ、キャラクターデザイン
● 建築領域 インテリアデザイン、ランドスケープデザイン
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