車 媛媛
Che Yuanyuan
この一年はまるで形のないものに閉じ込められているようで、自分自身はこの世界に対する思考を基に、感情表現をコンセプトとして作品をしました。抽象的な考え方を写実的に表現することより、一瞬で決まった構図ですが、徐々に新しい内容を加えていく、作品の制作も自分を発見し続ける過程と思っています。楽しかったです。
車 林林
Che Linlin
作品:宇宙の眼:日の出
「この世界はもっと悪くなるのか?」 と考えている。宇宙にとって人間の存在はちっぽけなのに、人間は自分の持っている破壊力で地球を消耗していると思っている。宇宙の代わりに地球を見つめる目を描きたいと思って、テーマは毎日昇る太䧈を選んだ。描写される日の出は、見つめる目だけではなく、万物を吸収するブラックホールも表して、さらに、すべてを破壊することができる火事である。今年に始まったすべての災難は、地球から人間への警告だ。 画面の中の千羽鶴は私のこの世界への祝福です。
作品:ドリーム:覗き
この作品は上の作品からインスピレーションを得ました。左の絵を描いているときにこんな夢を見ました。 梦の中で、私の寝室のドアの外に一つ血のような目が熟睡している私を見つめていて、瞳を回す時に「カカ」という音がして、目が覚めた後で私は圧迫感が非常に感じていた。私は今の世界に対して消極的な気持ちを抱いていますが、しかし私は依然としてこの世界がまた良くなると信じている。
登玉 梓沙
Noboritama Azusa
私は、人類の間で所謂「自然災害」と呼ばれているもののパワー、目には見えない自然の力を可視化することを試みた。3.11の震災や津波をはじめとし、火山の噴火、洪水など自然は時として人類に牙を剥き、過酷な一面を見せてきた。
その一面を襲い来る未知の獣のように捉え「龍」として描くことで、私たちの生活は常に自然の脅威と隣り合わせであると認識し、自然の力に対する畏れと敬意を作品に込めた。
向かって右:
2020年7月8日に故郷長野県木曽町に大雨特別警報が発表された際の、木曽川の様子をモチーフとしている。
普段緑を帯びた水面は茶色く染まり、土の匂いが漂い、砂や石がゴロゴロ流されていく音が濁流の音と共に一日中響いていたという。
大雨には土砂崩れの危険性もついて回るため、珪砂や土などのメディウムを中心に描き、木曽川で採取した石を使い当時の川の流れをイメージした。
向かって左:
2014年9月27日に起きた故郷長野県木曽町に面する御嶽山の噴火をモチーフとしている。
火 山灰が辺りを包んだ次の瞬間には噴石が降り始めた。中には軽トラックに相当する大きさと重さのものまで降ってきたという。死亡者は50名を超え、日本において戦後最悪の火山災害と言われ、当時高校生の私にとってもショックの大きい出来事であった。
荒々しく凹凸のついたマチエールで、禍々しい雰囲気を表現した。
林 篤志
Hayashi Atsushi
そういえば、周辺を見渡せば、自然に囲まれている。
伸びたいように伸びて絡みつく草、蚊やムカデやクモ。
なんとなく”邪魔者”扱いしてきたものたちも、我々と共に生きている「活物」であることに気づく。
他方、枯れた木、腐った枝葉、虫の死骸。
我々は同時に、これら「死物」と共に在る。
我々は”邪魔者”と共に、「死物」に何を見るのか。
あるいは、”邪魔者”は本当に邪魔者なのか。
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