新井 碧
Arai Midori
言語では捉え切れない、手のひらから零れ落ちていくような様々なものごとの印象ごと、包み込むように色彩で閉じ込めていく。
輪郭を辿る、かたちを捉え刻んでいくという行為は、“痕跡を残す”という根源的な祈りの動作と似ている。
大澤 巴瑠
Osawa Haru
コピー機を経由して身体性を表現
金 旼炡
Kim Minjeong
作品:真似事(蝸牛) ・ 真似事(桃)
子供たちは何でもすぐ真似る。 それは本能であり、常識と不可能を考えない純粋さがあるためだ。それで子どもたちは無限の可能性の中で何でもできる自由を得て、世界を絶えず観察しながら成長していく。
作品:私生活
人の持ち物は個人の嗜好と習慣、ひいては現在所属している社会の一面を現す。 一見重要ではなさそうな小さな事物でさえ一つ二つが集まったら誰かを包む生活の痕跡になる。
曾 莫言
Zeng Moyan
この楽園の中で滋養分を、或いは屈強な情人を求めることがありますか?
奇形の愛に誘惑されたあなたはドンファンのように茨道を切り開く、水草に絡まれた汨羅の鬼のように濁った池に踠く。
ほら!真っ白な小舟が苔の生えたこの座敷牢に来た、あなたを救うの為に来た。
彼女は星を踏み、月光を纏う愛の神、だけど嘘だらけの娼婦かも知れない。絲白な真珠の耳飾りは死んだ魚の目玉、重なり合ったレースは蜘蛛の網。
そしてあなたは命を懸けて、この楽園の中に閉じ込められた獲物だ。
――「楽園」シリーズについて
髙戸 蒼月花
Takado Tsukika
例えば、いつのまにかいなくなっていたおもちゃ達、好きな図鑑の動物や虫のポーズ、小説を読んだ時に思い浮かべた図像。
発掘するみたいに無意識に筆を動かしたりドローイングしたりする中で、見えなくなっていたり忘れていた大切なものを再発見して、絵を使って自分を補完しています。
服部 一輝
Hattori Kazuki
描く物や人、対象がはっきりと存在しているが描く対象を選び出す際はかなり衝動的な部分が多い。最初はえも言われぬ心に任せ無意識にモチーフの選択を行うがやはりそれは私自身が魅力的だと感じ選択した物であるのは間違いない。ナンバリングを重ねていくことはその魅力たる部分の認識を明瞭化する作業であり同じモチーフを何枚も描き重ねることは霧が晴れていく様に似ており描き進める行為とは瞑想のようだと感じる。
デービス フレデリック
Frederick Davies
夜になるにつれ、街並みは抽象的になる。私は具体的な形が消えていく瞬間を描いている。多くの国では、 ナトリウム街灯は徐々に効率の良いデザインに変わりつつある。この街灯の雰囲気を忘れないように、街灯の光を絵の中に取り入れている。
原田 匠悟
Harada Shogo
目の前の風景を、私はそれに干渉しないように、その世界から距離を取るようにしてよく眺めていた。私の絵はそのような視点が元になっている。
御村 紗也
Mimura Saya
生活する中で、意識の外にある些細な現象を拾うような行為として制作をする。表面の肌理や色彩の選択は、泡沫の香りのように触れられぬ存在を手に取れる形にするという意識に基づいている。
山田 康平
Yamada Kohei
私は絵を描く時に、オイルを画面にたっぷりと垂らしてから筆を動かし始める。そうすることで、画面の中ではノイズを保ちながら、絵の具が滲み、垂れ、混ざることで様々な記憶、記号が湧き上がってくる。四角い画面の中で絵にするために、形になるものとならないものの行き来を画面の中で行っている。
劉 慧君
Liu Huijun
誰もいない寂しい帰り道、
暗い水に沈むような感覚に陥った。
静かに潜った。
その瞬間の気持ちをコラグラフで表現した。
王 炫琦
Wang Xaunqi
作品:溺れる ・ 渦巻き・ 水没・ 目の呼吸
私たちの人生は短いか長いかどうか自分でわからない、時間が水のような人生の川に流れ込む。川は時々平静で、時々激しく波立つ。波の中に立って人、もうすぐ沈んでいく人、水の渦巻きに巻き込まれる人、涙がひっきりなしに流れてくる人。これは平凡な人生の苦しみを表現することである。
作品:カマキリ・ ガ・ カブトムシ
夏、一年中虫が一番多い季節に、ドアの隣、窓の外、道端、どこでも虫に出会える。蝶や蛾、カブトムシなどのかわいくて綺麗やつに出会うと、けっこう嬉しい。止まって、ちゃんと観察して、女の子とそれらのかわいくて小さなやつ話しているように、静かな場面を表す。また、女の子がよく虫苦手とか肝っ玉が小さいと思われるということ。私はこの性別差異に関する印象を変わりたい。
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