スズキ ヒカリ
Suzuki Hikari
同じ技術を持っていても、各領域によってアウトプットは異なる。
ウィトタワットチュティクン チャナンチダー
Vithvatchutikul Chananchida
「ひらがなBOX SET」はタイ人向けのひらがなを勉強する教材である。 BOX SETの色はタイの伝統的な布の色を基にしてデザインした。 タイの伝統的な布は昔から残っている宝物なので、布の色は宝玉の色を基にして作った。オレンジ色は柘榴石、ピンク色は紅、玉青の色は青玉である。また、タイ人にとって文字も昔から残っている宝物なので、「ひらがなBOX SET」はタイの伝統的な布の色を基にしてデザインした。そしてBOX SETの中は本と練習SHEETと言葉カードが入っている。言葉カードはカルタのようなものである。
洪 淳靖
Chunjing Hong
傷跡は一般的に人々に悪いことを思い出させるものだと思います。否定的な印象を残しています。
ですから、普段は醜い傷跡を隠して、人に見せないようにしています。ある人はまた醜い傷跡のため卑屈になります。
しかし、「傷跡」の存在はただの悲しみではないと思います。傷跡の形成についての話があるかもしれません。私の意見では、体に残った傷跡は時間の経過後に形成された証拠です。怪我をした時の思い出もたくさん残します。これらの思い出の中に、いくつかの人が現れて、いくつかのことがあって、これも私達の心の中に懐かしいすばらしい思い出です。
陳 暁
Chen Xiao
言葉の壁を乗り越えてボードゲームがプレイできるように、ルール解説(説明書)から可能なかぎり文字を排除したインフォグラフィックスにチャレンジした。
ゲームを媒介にすることで、プレイヤーが楽しみながら思考力のトレーニングができるだけでなく、最も大切な互相理解、共感のコミュニケーションを図ることも目的とする。
董 千瑜
Tung ChienYu
何が繋がる?
伝統から何が見える?
この作品は日本の伝統的な割付文様をモチーフにして革新的な感覚で表現した。
昔、着物や陶器などに用いられてきた和の文様。古くより伝えられてきた伝統文様にはそれぞれ意味があり、人々の思いや願い、祈りが込められている。
シンプルな線や弧から組み合わされた日本の伝統文様のデザイン性の高さは、海外のトップブランドがこぞって真似て商品開発していることからもわかる。
アーティスト千住博さんは、「日本文化は調和を重んじる形で成立し、宗教のような異質なものものでさえ暮らしの中に取り入れた。日本文化は多様性を受け入れ、それらをうまく調和させていくことができる」と述べた。
今回の作品は、割付文様を現在の日本人に馴染みあるものを使って表現し、日本の文様を現代人の想像力で伝えた。
現代の人に昔の文様への親しみをもってもらい、日本の文化を伝え直すことを目的にした。また、伝統文様を現代に蘇らせる可能性を見出した。
鄧 莉
Deng Li
「女書は初めて聞く言葉」という人が多いと思う。女書とは、何百年も前の中国で、教育を受けられなかった女性たちが自分の感情を表すために創造した女性しか読めない文字である。現代は、教育を男女平等に受けられるようになり、女書はだんだん使われなくなった。今後この文字が消えるかもしれない。
女書は文字として受け継ぐことができないが、かつて存在した事実を記録し後世でも知られるようにしたいと思う。そして、単に女性文字を記録するだけではなく、それを創造した社会環境とその歴史の淵源を年表で伝えたいと思う。
女書は元々刺繍の図案としてハンカチーフに縫いつけられていた模様が、徐々に文字になったものだ。女書の造字法(右上から左下へ、斜めに書いている)に倣って、文字とパターンの組み合わせで女書の美しさを伝えたいと思う。
廖 ブンセイ
Liao Wenjing
最も古い文字である漢字は中国大陸で生まれ、四世紀末頃日本に伝わった。日本人が異国の文字であった漢字を、どのように日本語を書き表す文字にまで昇華させたのか。私はこの「日本における漢字の歴史」を視覚化した。
李 修全
Li Xiuquan
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅勤務を含むテレワークに関する関心が高まっている。既存の住宅環境では、在宅勤務においてはさまざまな状況や複雑なニーズに対しまだまだ課題が多い。そして仕事や家庭のあり方や人間関係といった社会状況を変えていくかもしれない。本研究は、自宅の限られた環境で、仕事と家庭生活のニーズのバランスを両立できる在宅勤務の環境づくりに貢献するプロダクトのデザイン研究を通じて、家具もしくはその周辺用品を提案していくことを目的とする。
林 景烽
Lin Jingfeng
現在の中国の若者が家具を購入する時、中国式の家具よりヨーロッパスタイルや日本スタイルの家具を選ぶ人が多いと思われる。これは中国の現在の生活様式と中国の伝統的な家具とが調和していないからだと考えられる。グローバリゼーションを背景として、中国だけでなく、東および東南アジアのほとんどの国が同じ問題を抱えていると感じる。
本研究の目的は、中国の家具デザインにおける伝統様式の現代化という問題を、東および東南アジアに共通する問題として広い視点でとらえ、造形研究として提案しその可能性を提示することである。
▶︎ 美術工芸領域 彫刻・立体造形、陶芸、染織、映像・メディア
▶︎ デザイン領域 イラスト、アニメ、マンガ、絵本、キャラクターデザイン、ゲーム
● デザイン領域 グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、情報デザイン
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