梅雨入りすると、どんよりとした雲が空一面に広がり、なんとなく重苦しい気持ちになりがちですが、保育園の6月はとても賑やかで活気に満ちていました。



まず、京都芸術大学附属高校から三日の間にそれぞれ40名近いお兄さんお姉さんがやって来て、傍に寄り添って絵本を読んでくれたり、一緒に瓜生山に出かけたりして楽しく過ごしました。
そして、左京消防署から消防士さんと真っ赤なピカピカの消防自動車がやって来てその大きさにドキドキし、銀色に輝く防火ヘルメットと防火服を着させてもらい、消防士さんになりきって消防車の前でかっこよく敬礼をして記念写真を。

それから、こども芸術学科の保育実習生の先生と二週間一緒に過ごし、年長のさくら組さんは、叡山電車「比叡」に乗って修学院車庫見学に行き、車体や線路の上を歩く特別な経験をしました。

4,5歳児の「創作の時間」では、親子で箭内先生と氷と色が織りなす美しい世界を楽しみました。手で触ると冷たく滑らかな氷に赤、青、黄、緑の色水をかけると表面を自由に流れる色の道ができ、透明の氷がほんのりと色づきます。やがて溶けた氷と色が敷き詰められた白い紙の上で混ざり、不思議な模様が浮かび、いつも遊んでいるホールが異空間へと変わったのでした。

さて望天館の屋上テラスの脇には、真っ白い『クチナシ(梔子)』が咲いています。甘い香りのするクチナシは「沈丁花」「金木犀」と並び三大香木の一つです。

クチナシのまったりと重たい香りを雨の日は、特に強く感じることがありませんか?
これは湿気で鼻の粘膜が潤い、人間が普段よりも匂いを感じやすくなることと、雨粒が地面や植物の匂いを巻き上げて空気中に拡散させることが主な原因だそうです。
晴れた日には感じなかった匂いも雨が降ったことで環境が変わり、いつもより強く感じたように、私たちは環境によって感性が大きく変化することがあります。
子どもたちを包み込む大切な環境が、常に豊かであたたかい感性を育むものであるよう私たちは考えていかなければならないと思います。
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雑賀 隆子Saiga Ryuko
2025年度に学校法人 瓜生山学園 認可保育園 こども芸術大学 園長就任。