REPORT2025.05.12

全力カルタで絆を紡げ!−学生会企画、新入生歓迎会レポート

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  • 京都芸術大学 広報課

新学年となり、身が引き締まるこの季節。授業が始まって1週間、まだまだ慣れない生活を送る新入生に「これからの学生生活を楽しんでもらいたい」という思いから、学生会が企画する新入生歓迎会が今年も開催されました。

今年のテーマは「全力カルタ」。
カルタを通じて新入生同士が交流が交流しチームワークを育み、大学生活の雰囲気を知ってもらえることからこの企画を立てられました。

今回の記事では、運営に関わった情報デザイン学科2年生の菅野眞子さん、プロダクトデザイン学科2年生の丸山和夏さんに企画に込めた想いや企画の裏側の話と、実際に新入生歓迎会に潜入した様子をお届けし、学生会の活動の魅力を臨場感たっぷりにご紹介します。

 

 

学生会とは通学部全員から構成されており、役員の方たちが中心となり、学生生活をよりよくするための活動をしています。今回のような新入生歓迎会だけでなく、11月に開催される学園祭、クリスマスのような季節のイベントの企画、運営をしています。他にも目安箱で学生の声を集めることもしており、まさに学生による学生のための組織です。

学科の垣根を越えた交流

 

この日は午前の部と午後の部に分かれ、カルタ大会が開催されました。
午後の部の参加人数は30人以上! 午前の部はさらに多くの人が来ていたそうです。

テーブルの上にあるお品書きに沿って、イベントは進められます。ちなみに、このお品書きは菅野さんの手書きによるものだそうです。

 

最初は新入生だけ、1テーブル3、4人ほどで交流。学生会の先輩たちはその様子を見守りながら、次の準備をしていきます。いきなり新入生だけで、会話が続くのか……? なんて思っていましたが、全8テーブルどの班もそんな心配とは裏腹に大盛り上がりの様子。みんなコミュニケーション能力が高いと感動していると、なにやらテーブルの上の箱に手を突っ込んでいるのが見えます!

 

 

この箱は話題BOX。中には「興味のあるサークルは?」や「暑がりか、寒がりか」など話題となるワードがカードに書かれており、新入生たちの会話の助けとなっていました。これなら会話が途切れることがなく、安心できますね。

 

 

新入生だけでの交流が終わると先輩たちが加わって1テーブル6〜8人ほどとなり、さらに会話が盛り上がっていました。学科の垣根を越えた交流は、新入生たちによい刺激となっていると感じます。初めは不安そうにしていた新入生もいましたが、緊張はふき飛びどんどん笑顔が溢れ、誰一人取りのこされることなく、会場は一体感に包まれていました。

さすが芸大生! 個性あふれる自作カルタ

 

学生同士の交流が進み、お互いを知れたところでカルタ制作に移ります。ここからは芸大生ならではの個性が一気に爆発します! 新入生たちが各テーブルにいる先輩の似顔絵カルタを作り、質問用紙に書かれたことをもとにインタビューし、得た情報を句にしていきます。似顔絵は紙に印刷された目や鼻、口で作っており、幼い頃にした自分に似たキャラクターを作ったゲームを思い出させます。

さらにただ似顔絵を描くのではなく、ホラー好きの先輩の似顔絵には後ろに幽霊を描いたり、コスプレをしている先輩の似顔絵には服装やアイテムを落とし込んだりと個性溢れる取り札になっていました。
カラコンをしているからと、キラキラな目にしている人も。さすが、芸大生、独自の感性が光っていました。

ある新入生は日本画コースということで、印刷された顔のパーツを使うことなく色ペンをうまく活用して先輩の顔を描いていました。もはや芸術作品……!
描いてもらった先輩たちからは「このまま飾りたい」、「他の学科の方に似顔絵を描いてもらう機会はなかなかないので、一生の思い出になりました」との声を聞くことができました。

 

 

新入生だけでなく、先輩たちも楽しめる素敵な企画だと実感しました。私も似顔絵描いてほしい……!

 

笑って、叫んで、勝利を掴め! 「全力カルタ」

 

 

自作カルタも完成したところで、とうとう全力カルタの競技時間になりました。先ほど作ったカルタや、事前に学生会の方たちが作ったカルタを並べた畳をチームごとに囲みます。この畳もプロの設営業者の方に並べてもらったもので、新入生歓迎会に対する学生会の本気ををあらゆるところから感じました。

 

 

カルタが始まると最初は参加者のみなさんは遠慮がちに札を取りに行っていましたが、どんどん参加者のボルテージが上がっていき、後半には飛び込んで札を取る人が続出していました。飛び込む際の衝撃で畳が飛んでいくので、周りの人たちが押さえている姿も見えました。ものすごい熱量です! さらに同時に取っても声を出した方が有利というルールから声を出す人も増え、会場では「はい!」という声が響き、会場の一体となっていました。

 

 

全8チーム、6〜8人で学年や学科はバラバラではありますが、チームメイトを応援する声や札が取れた喜びを分かち合っている姿から、交流やチームワークといった今回のカルタの目的をしっかり果たすことができていると感じます。

 

 

優勝したチームの取り札はなんと11枚! 優勝商品のお菓子や飲み物をもらい、新入生歓迎会全力カルタは終了しました。

イベント終了後、午前と午後のどちらにも参加した新入生に感想を聞くと、どちらも盛り上がっていて楽しかったと話してくれました。他にも他学科だけでなく、同じ学科の先輩とも交流できたと笑顔で話す新入生もいました。すでにSNSで繋がっていたにも関わらず今回のイベントで初めて会ったという学生も。お互いに気付いていなかったそうですが、今時の出会い方ですね。出会えてよかった!

新入生の活力と笑顔が溢れる、素晴らしい企画でした!

学生生活をを支える学生会の活動

 

今回、学生会によって開催された新入生歓迎会。

役員は1年更新のため、また新たなメンバーとともに企画を成功させていくのが目標だと丸山さんは話します。

また、自分がこういうことをしたいという思いがあり、運営議員に入ったというすがのさん。昨年にたくさんのイベントの企画に携わったことから、自分ではなく誰かに楽しんでもらうことがやりがいになっていったと話してくれました。
みんなが笑顔になってくれるハッピーな学生会の運営を目指す! と今後意気込みについて語ります。

新入生を笑顔で迎えるために準備を重ね、全力で取り組んだ学生会の姿勢が印象的でした。
「誰かのために動くことで、自分も成長できる」——そんな経験が待っているのが、学生会の活動です。

みなさんもよりよい学生生活を作っていくため、運営議員として活動してみるのはどうでしょうか。素敵な仲間と素敵な企画に携われるかもしれません!


(文=呉谷夏生、写真=Oto Hanada)

 

 

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