REPORT2024.05.17

教育

学科・コースの垣根を越えて、作品が遭遇することで生まれる交流 — 学生会主催 作品展「遭遇展」vol.5

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  • 京都芸術大学 広報課
  • 上村 裕香

京都・瓜生山キャンパスの人間館1階ギャルリ・オーブにて、2024年5月16日(木)から5月22日(水)まで、学生会企画「遭遇展」が開催されています。

本展は学科・コースの垣根を越えた学生同士の交流を目的とした作品展です。
2021年度から開催され、5回目となる今回も、総勢55名の学生有志の作品が集まりました。個性豊かな作品が一堂に介した展覧会の様子をレポートします!
また、「遭遇展」の企画運営に携わった学生会のメンバーにもお話を伺いました。

学生会企画「遭遇展」vol.5

前に作ったあの作品、他学科の人が見たらどう感じるんだろう——。
京都芸術大学 通学部に通う学生ならだれでも出品できる展覧会です。その作品数なんと50作品以上。「遭遇展」では、ふだん見ることのできない他学科の学生の作品に出会うことができます。心動かされる作品たちに遭遇してみてください!

 

学生が気軽に出品できる展覧会を

4月の新入生歓迎会ではウェルカムねぶたやブーケづくりのワークショップで学内を賑わせた学生会の、新入生歓迎会につづく学生交流企画が今回の「遭遇展」です。
会場には、美術工芸学科、情報デザイン学科、文芸表現学科、キャラクターデザイン学科など、様々な学科から多様な作品が集まりました。

受付から入ってすぐの場所には平面作品がずらりと並び、奥に進むにつれて染織テキスタイルの作品や、立体作品、映像作品と幅広いジャンルの作品が展示されています。
「遭遇展」では、作品のジャンルやこれまでの発表有無を問わず作品を募集し、展示方法も出展者と学生会の役員メンバーが話し合い、なるべく出展者の希望に沿った形で展示できるよう提案しているそうです。

学生会のメンバーは「こうした会場のレイアウトも学生会の役員が担当しています。今年のキュレーション担当はキャラクターデザイン学科2年生の藤本魁里さんです。各出展者から聞き取った展示方法や作品のジャンルなどをもとに図面を引いてくれました。それを受け取った搬入を担当するメンバーたちが、実際に出展者と打ち合わせやスケジュールを調整して搬入し、会場に作品をレイアウトしていきます。展示台やモニターなど、学内の設備を貸し出してもらうことで、学生が気軽に出展できる展覧会になっているんじゃないかなと思います」と話します。

準備を進める学生会のみなさん

作品から生まれる交流

会場には、たくさんの出展者と来場者が交流できるアイデアが。
まず、これまでの「遭遇展」と同じく、作品ごとに感想ノートを設置。出展者が来場者から、気軽に作品に対してのフィードバックを受けることができる仕組みです。
多くの学生が名刺やテイクフリーのポストカードを置いているため、そこからSNSでつながったり、学生同士の交流を広げたりするきっかけとなっています。

直接の交流としては、展覧会場の受付を出展者が行うことで、在廊している出展者と来場者が直接コミュニケーションを取ることもできるようにしているといいます。

5回目の開催となった「遭遇展」は、毎回作品を出展している学生も多く、学生からの認知度も高い展覧会です。出展者にとっては、出展することで自分の作品を他学科の学生に見てもらうことができ、来場者にとっては、ふだんは接する機会の少ない学生の作品を見ることのできる機会になっています。

運営・搬入などを担当する学生会のメンバーは「遭遇展は、『学生が展示をする機会をつくりたい』という思いから行っている展覧会です。外部で展示をする場合、ギャラリーを借りるお金や設営費がかかりますが、遭遇展は出展無料で、設営なども学生会の役員が多くの部分でお手伝いしています。学内での展覧会なので、人の目に触れやすいというのも出展する学生にとってはうれしいポイントなのかなと思います。学内で作品を発表する機会が多くあるというのは芸術大学ならではのことだと思うので、その機会のひとつとして、多くの学生が交流するきっかけになればいいなと思っています」と、「遭遇展」への思いを語ります。

今回の「遭遇展」では、今後の学生会イベントのお知らせをより多くの学生に目にしてもらおうと、学生会SNSのフォロー企画も実施。SNSをフォローしてくれた方には受付で各学科の学びをイラストで表現したステッカーを配布しています。

こちらのイラストも、学生会の役員である学生が描いてくれたものなのだとか。ぜひ、SNSをフォローして自分の学科のステッカーをゲットしてみてください!

学生会は、より良い学園生活の実現を目指して活動する、学生による、学生のための組織です。1年生から4年生で成る代議員総会を2か月に1回程度開き、学生の生の声を拾いながら、学年・学科・コースを越えた交流や活動を図るために企画を実施・運営しています。

代議員総会では、学生会の運営内容や、学生会費の運用方法について話し合ったり、大学に対する学生の意見を持ち寄ったり。学生会主体の企画の運営や、在学生による学生企画の補助など、さまざまな活動を行っています。

・公式SNS
京都芸術大学 学生会X
京都芸術大学 学生会Instagram

学生会は、7月にも学生交流イベントを行う予定とのこと! SNSをフォローして、ぜひチェックしてみてくださいね。

個性豊かな他学科の学生の作品が集まった「遭遇展」。

ご来場の際は、設置されている感想ノートに作品に対してのご感想、ご意見を書きこんでみてください。そこから学科・コースの垣根を越えた、新たな交流が広がっていくかもしれません。

(文=上村裕香)

 

 

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    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

  • 上村 裕香Yuuka Kamimura

    2000年佐賀県生まれ。京都芸術大学 文芸表現学科卒業。2024年 京都芸術大学大学院入学。

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