COLUMN2024.12.25

教育

瓜生山でこどもが笑う -師走 挑戦する季節―

edited by
  • 西井 薫

 辰年の2024年、元日の地震から始まり、国内外の情勢を振り返ると激動の1年間だったと思います。保育園の子どもたちにとっては大きな影響もなく、毎日学園内や瓜生山に出かけ、冬の季節をしっかりと五感で感じ取っていました。冬の季節はこれからが本番ですが、12月21日の冬至を過ぎ、これからは少しずつ昼の時間が長くなっていくのが楽しみです。

「創作の時間」

 今年度最後の「創作の時間」は、こども芸術学科の彦坂敏昭先生にきていただきました。「しつもんの多いびっくり料理店」というテーマでした。

 まず、1枚の紙から本を作るところから始まり、次に絵本の表紙に「へんてこなお皿」を描きました。そして、一人ひとりの子どもが「目」を描きアイマスクにつけた目隠しをつけてもらって「へんてこなお料理」の絵を描きはじめました。絵が完成すると、目隠しをとったお父さんやお母さんがいろいろな質問をして、「へんてこなお料理」をめぐって、親子の対話が進んでいきました。最後には作品を並べ、発表しました。

何を描いているんだろう楽しみ
この料理の材料は何かな?

 子どもたちがホールを出た後、彦坂先生と保護者の方々の「気づきの時間」を持ちました。皆さん、子どもたちの描いた絵本をもとにいろいろな感想を共有することができました。彦坂先生は、「対話」することの大切さについてお話されました。

なんの料理だったかな
保護者の方との「気づきの時間」です。

「園外保育」

 毎年恒例になっているうめ組の園外保育は、叡電の修学院車庫です。茶山から乗って修学院車庫に着き、みんなの大好きな「ひえい」に乗って洗車体験をしました。両側から水が噴き出てくると、車内では大歓声があがりました。また、普段経験することのできない線路の上を歩くという経験もしました。最後には、子どもたちからの質問コーナーでした。担当者の方々は子どもたちに分かりやすいように丁寧に説明してくださいました。

ひえいの中だ、これから洗車が始まるよ
しつもんしまーす

「ピアノミニコンサート」

 保育園のホールで、くり組(1歳児クラス)からさくら組(5歳児クラス)まで全員参加でピアノコンサートを開催しました。和太鼓教育センターの山本知恵美さんが子どもたち向けの曲を選んで、5曲演奏してくださいました。いつもと違うピアノの音色をみんなで耳と心で聴きました。途中クイズ等もあり子どもたちは楽しい時間を過ごしました。

これからコンサートを始めます
きれいな音、うっとり

「クリスマス会」

 保育園のクリスマス会は、こども芸術学科の学生さんたちが来て、まず音楽や出し物のプレゼントがありました。そして、サンタさんの登場。恥ずかしがり屋のサンタさんは「お家」の中からそれぞれのクラスへプレゼントを手渡しました。子どもたちは、サンタさんからもらったプレゼントを開けて、早速楽しく遊んでいました。

プレゼントの中は何?
サンタさん どこ?
何が入っているのかな
早く組み立てて遊ぼ

瓜生山も、1年間子どもたちの楽しそうな声をいっぱい聞いてくれたことでしょう。
来年も子どもたちを温かく見守ってください。

 

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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