COLUMN2024.11.29

教育

瓜生山でこどもが笑う -霜月 挑戦する季節 ―

edited by
  • 西井 薫

2024年もあと1か月になってしまいました。瓜生山は美しく色づき、秋色に染まっています。晩秋から冬へと季節は移り行き、朝夕は寒く、日の入りもどんどん早くなってきています。

「音育」
11月8日(金)小松正史先生の「音育」ワークショップをうめ組(4歳児クラス)が経験しました。最初はホールで、鈴の音に注目して、音が完全に聴こえなくなったら手を挙げるゲームをしました。しんとした空気の中で子どもたちは音に集中していました。次は新聞紙をやぶる音に注目しました。大きくやぶる、小さくやぶる、大きな音で小さな音で等いろいろと挑戦しました。ホールでの活動が終わると今度は瓜生山へ「音探し」にでかけました。うめ組の子どもたちは、鳥の鳴き声、地面を踏む音、葉っぱの音、石の音、木の棒を使った音などなど、畑に行くまでにたくさんの音を発見しました。「音」に集中する子どもたちに小松先生は大感激されていました。保育園に帰ってからホールで小松先生のピアノの即興演奏をみんなで聴きました。素敵な音色に乳児クラスの子どもたちも耳を傾けていました。

石の音ってすてき
木の枝と石もいい音だね
今日一日を音楽であらわすよ。

 

「園外保育」
さくら組が徒歩で銀閣寺まで歩き、大文字に登ってきました。当初の計画を大幅に上回る早さで頂上まで行くことができました。そして、さくら組が大文字山の頂上、もみじ組・うめ組が瓜生山の畑で、光の交信をしました。昨年もこの取り組みをしていますが、さくら組へのあこがれがうめ組やもみじ組の子どもたちに生まれ、大文字登山が次々と引き継がれていくことでしょう。

大文字の頂上に行こう!
大文字頂上に到着!
 

「こども造形展」
「こども造形展」では、クラスで取り組んできたいろいろな作品が乳児クラスから幼児クラスとクラス毎に展示されました。どの作品も子どもたちの想像力と創造力が発揮されていました。先生方と学生たちもたくさん観に来てくださいました。

ぼくのこれだよ。
これが好き!
中に入ってみよっと
大野木先生に教えてもらった「お面」を作ったよ。

 

美しく色づいた瓜生山は、子どもたちを温かく見守ってくれています。

 

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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