COLUMN2024.08.30

教育

瓜生山でこどもが笑う             -葉月 こころとからだをひらく 季節 ―

edited by
  • 西井 薫

 8月は熱中症が心配な真夏の日々でしたが、子どもたちは元気いっぱいで水遊びを堪能していました。子どもたちはこの2か月間、水遊びを繰り返し経験することで、確実にできることが増えてきました。楽しいと感じることがもっとやってみたいにつながり、何度もやることが出来るにつながります。そして出来たことが達成感になります。このように「楽しい」が「達成感」につながるサイクルができていきます。

水のかけあい、最高!
水ってとっても楽しいね

 7月に引き続き8月も高校生の職場体験事業で計6名の高校生が参加しました。いろいろな高校からの参加でしたが、京都芸術大学附属高校の生徒も2名含まれていました。また、保育園の前身である卒業生でこの事業に参加した高校生も2名いました。
 こども芸術学科のインターンシップ実習では、各クラスに1名ずつの配属になり、2週間で9名の学生が実習に取り組みました。高校生も大学生もみんな子どもたちが大好きで、熱心に関わり、保育の仕事に真摯に取り組んでいました。さくら組の実習生は、太鼓クラブに所属していて、太鼓を披露してくれました。太鼓の打ち方や腕の使い方など子どもたちは熱心に見ていました。担任が用意した竹筒を太鼓に見立てて、実習生の太鼓に合わせて演奏していました。またひとつ新しい経験ができました。

太鼓ってこうしてたたくんだよ
えいっ 楽しいね

 実習生たちに感想を聞くと、全員がとても楽しく実習できて、保育の仕事の素晴しさを知ることができたようでした。この経験が、「保育士になりたい」につながってくれるといいなと望みます。

ねえ みてみて
一緒にあそぼ

 子どもたちは、すぐにお姉さん先生の名前を憶えて、一緒に関わって遊んでもらえることに大喜びでした。子どもたちにとっては、たくさんの生徒や学生と関わることで、人と関わる力、コミュニケーション力等が育っていきます。今後もこども芸術学科の学生の実習や交流が続きます。いろいろな人と関わることができるとても恵まれた環境だと思います。

 瓜生山も、毎日楽しく過ごす子どもたちを温かく見守ってくれています。

 

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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