伝統工芸の本当の姿に光を当て、「かわいい伝統」「かっこいい伝統」「おしゃれな伝統」を世界に持っていく京都伝統文化イノベーション研究センター(T5)が発信するコラムを瓜生通信にてお届けします。
今回は、「家族が職人|京友禅職人の家族」をぜひご覧ください。
職人といえば、頑固で、無口でと、どこか固い印象を持たれることが多いですが、いつもそばにいる「家族」から見てみるとどうなのでしょう?
今回は、亀岡にお住まいの京友禅伝統工芸士 細井智之さんご家族にお話を伺いました。
#亀岡市 #京友禅 #家族
京友禅の道
──友禅の道に進まれたのはいつ頃でしたか?
智之さん:
高校を卒業して、19歳で友禅の職人さんらが集う会社(工房)に入りました。
元々絵を描くのが好きだったので。10年ほど修業を積んで独立し、平成21年には伝統工芸士(京友禅手描部門)に認定して頂きました。結婚する前は京都市で生活していたけど、今はここ(亀岡市の自宅)で制作しています。
──友禅は工程が多いと聞きました。細井さんが担当されているのはどこでしょうか。
智之さん:
まず友禅には手描友禅と型友禅があって、私は手描友禅の仕事をしています。
友禅染のはじまりは手描友禅で、全ての工程を手描で行います。
そして型紙を使うことで大量生産を可能にしたのが型友禅。
それぞれたくさんの職人によって分業化されていますが、
模様部分に筆や刷毛を使い色を挿していく、挿し友禅の工程を担っています。
求められているものにどれだけ近づけるか、というのが我々の仕事になります。
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