伝統工芸の本当の姿に光を当て、「かわいい伝統」「かっこいい伝統」「おしゃれな伝統」を世界に持っていく京都伝統文化イノベーション研究センター(T5)が発信するコラムを瓜生通信にてお届けします。
今回は、「京都のスープ|かざりや」をぜひご覧ください。
「この素晴らしいロケーションは何ものにも代え難い財産だと思います。二軒あってニコイチ。それがあぶり餅なんです。だからみんなに親しまれているのだと思いますね」
地域に愛される老舗、あぶり餅本家根元 かざりやの店主・川池剛生さんにお話を伺いました。
#北区 #お茶 #和菓子 #お土産
二軒茶屋として守る
京都市営バス46系統「今宮神社前」から徒歩3分。今宮神社の参道にある二軒あるあぶり餅のお店の一軒、「あぶり餅 本家 根元 かざりや」通称、かざりや。
地元に愛される京都の老舗です。
インタビューを受けてくださった川池剛生さんはかざりやの店主。基本的には女の人が継ぐべきものというスタンスのため表の顔は妹さん、それを支えるポジションとして川池さんという二人三脚で営んでいらっしゃるそうです。
かざりやさんは現在川池さんの代で10代、11代と言われているそうです。
「人物の生い立ちなどを聞いて私が知っているのは、曽祖母の上の代の高祖父母まで。だからそれ以前ははっきりと分からないです。
今一生懸命やっていくことが大切であり次世代へ引き継ぐためにどう守っていくかが一番重要なことだと思うんです」
あぶり餅を含む門前茶屋(神社の前にある休憩茶屋)の文化は、江戸初期頃になって庶民がお参りや旅行を楽しめるという時代になって華やかに花開いたものであり、庶民の生活のちょっとしたぜいたくとして全国で親しまれました。
ここ今宮神社の参道には、当時の活気のある門前茶屋の状態が今もその頃と同じように残っています。
「ここは参道を挟んできれいに佇む二軒があるロケーションなんです。これは日本全国探しても非常に珍しいと思います」
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