COLUMN2024.07.30

教育

瓜生山でこどもが笑う             -文月 こころとからだをひらく 季節―

edited by
  • 西井 薫

 夏真っ盛り。本格的な水遊びシーズンの到来です。乳児クラスは園庭で、幼児クラスはプールで水遊びを存分に楽しんでいます。最初は顔に少しでも水がかかると嫌がっていた子どもたちも、宝探しやわにさん歩き,輪くぐりなど水の中でのいろいろな楽しい活動を通して、抵抗が少なくなっていきます。7月から8月の2か月間での子どもたちの成長が楽しみです。

 大学生たちとの交流がたくさんありました。こども芸術学科の3回生が、子どもたちと手あそび歌や手作り楽器で楽しみました。手あそび歌では、学生たちがグループ毎に考えてきたものを紹介して一緒に楽しみました。手作り楽器は、身近な材料を使ってのオリジナル楽器でどれも楽しくて、子どもたちはいろいろなコーナーを回って音を試し、音楽に合わせて演奏していました。 

手あそびうた、楽しいよ
こうして鳴らすんだよ

こども芸術学科以外にも情報デザイン学科の1回生が「構想基礎」の授業で「大学構内における場所と行為の新しい可能性」というテーマで望天館で自由に絵を描いてほしいというリクエストがありました。さくら組(5歳児)の子どもたちがおもいおもいに絵を描きましたが、その絵を使った作品がクラス代表に選ばれたと報告がありました。

とっても楽しいね

また、大学院芸能環境専攻2回生が「山鉾ワークショップ~ミニ祭りを開催しよう~」というテーマで子どもたちと一緒にミニ鉾づくりに取り組みました。準備された材料を使って、子どもたちそれぞれがオリジナルの鉾を創っていきました。出来上がった鉾を引いて、音楽に合わせてホールや廊下をねり歩きミニ祭りをしました。京都で「祇園祭」があるこの時期にピッタリで、子どもたちのお祭り対する興味関心が高まり、わらべ歌「こんこんちきちん」の遊びにつながっていきました。

組み立てるのって楽しいね
色とりどりの山鉾のできあがり!
笛に合わせて山鉾の行列
「こんこんちきちん」で遊ぼう!

 大学の中にある保育園ということで、授業等で学生たちから依頼があれば、保育に影響のない範囲でできるだけ協力しようと考えています。大学生たちにとってはもちろんですが、本園の子どもたちにとってもいろいろな体験ができるということは、素晴らしい環境だと思います。

7月、8月はこども芸術学科のインターンシップや高校生の職場体験ということで、大学生や高校生が子どもたちと関わる機会がたくさんあります。いろいろな人との交流がますます広がっていきます。

 瓜生山も、子どもたちがいろいろな人と関わって楽しんでいる姿をみて、きっと喜んでいることでしょう。

 

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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