COLUMN2024.05.31

教育

瓜生山でこどもが笑う -皐月 出会う・慣れる 季節 ―

edited by
  • 西井 薫
 5月の瓜生山は緑の装いで彩られています。5月上旬は「端午の節句」こどもの日がありました。保育園では、年中行事を大切にしているので、園内に大きなこいのぼりを飾りました。それぞれのクラスでは「こいのぼり」を制作したり、飾ったり、歌ったりと端午の節句を楽しみました。
うめ組のこいのぼり
スタンプや植物の茎を使って作ったよ(さくら組)

 

 この時期は植物も生命に満ち溢れて成長していき、屋外で活動するのには最適な季節です。
 保育園ではそれぞれのクラスが外に出かけていき、自然の光や空気を身体全体で感じとっていました。乳児クラスは、園庭に出て土や砂で遊んだり、シャボン玉で楽しんだり、畑に出かけて行ったりしました。幼児クラスは瓜生山はもちろんのこと、少し遠い公園にも出かけて行き思いっきり走ったり遊具で遊んだりして楽しんでいました。

お~い、シャボン玉。おもしろいね。くり組(1歳児)もみじ組(3歳児)
公園で遊ぼう! うめ組(4歳児)さくら組(5歳児)

 


 下鴨警察署から交通安全に関する巡回教材(紙芝居)が届き、幼児クラス全員が集まりました。

 まず、警察のお仕事について質問すると子どもたちから犯人を捕まえる、交通安全、迷子を助けるなどいろいろな意見が出てきました。その後、「と・ま・とのやくそく」という紙芝居を読みました。野菜のお友だちが出てくるお話で、道路に飛び出さないこと、信号を守ることが内容となっていました。みんな熱心に聞いていました。点滅している信号機では、横断しないことのお約束がありました。園外に出かけていく時には、しっかりと交通ルールを守っていきます。

「と・ま・とのやくそく」はじまり、はじまり

 

 毎月行っている「避難訓練」ですが、5月はホールに集まって非常用靴をはいて、非常階段を通って望天館へという設定でした。4月の避難訓練では、非常用靴をはくのにかなり時間がかかっていましたが、今回はサイズを確かめて靴をはく練習をしていたので、かなりすんなりとできました。望天館に集まって、「お(押さない)は(走らない)し(喋らない)も(戻らない)」のお話を聞いて解散しました。今回は火災という設定でしたが、地震、土砂崩れ、不審者といろいろな場面を設定し、時間帯も変えて避難訓練を行っています。いつどこで起こるかわからない災害に対して、保育者ひとりひとりが的確に判断して子どもたちを安全に誘導することが必要だからです。

靴はこうね
非常階段通って急げ急げ

 

 瓜生山は、子どもたちが訪れて元気よく遊んでいる姿を楽しみにしていることでしょう。

 

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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