COLUMN2024.05.08

教育

瓜生山でこどもが笑う -卯月 出会う・慣れる 季節 ―

edited by
  • 西井 薫

新年度が始まり、くり組10名の新入園児と新しいお友だちも加わって、1か月が過ぎました。
最初は大泣きしていたくり組のお友だちも、今では楽しく遊び、よく食べ、しっかりとお昼寝するようになってきています。
瓜生山はすっかり春の装いで、花が咲き鳥の声が山から聞こえてきます。子どもたちは山に毎日出かけて、春の空気や自然を五感で感じて楽しく過ごしています。

 

<園外保育(幼児クラス)>
4月の大きな行事は、幼児クラス(3歳児・4歳児・5歳児)の「園外保育」でした。クラス別にいろいろなルートを通って探検しました。もみじ組(3歳児)は普段活動している山の家・畑から能舞台というルートでした。初めてのお弁当ということで、リュックの重さもなんのその嬉しさと楽しさでどんどんと元気に歩いていきました。うめ組(4歳児)さくら組(5歳児)は異なるルートではありますが、学内散策から能舞台へというルートでした。どのクラスも最後は「能舞台」で集合してのお弁当タイムになりました。

もみじ組(3歳児)さあ、出発だ!
もみじ組(3歳児)おいしい、お弁当最高!
うめ組(4歳児)お花、きれいだね
さくら組(5歳児)ハイ、ポーズ!

 

<タケノコ>
瓜生山から素敵なプレゼントをもらいました。保育園から畑へ行く道に竹の林があります。その林の中で子どもたちがタケノコを見つけました。ちょうどいい具合に掘り起こしやすい場所にあったので、さくら組(5歳児)とうめ組(4歳児)が協力して一生懸命に掘りました。掘り起こすのはなかなか難しくて悪戦苦闘しましたが、ようやくゲットすることができみんな大喜びでした。給食室にお願いして、早速次の日の給食「鯛めし」の中に入れてもらいました。自分たちのタケノコという気持ちも強くて、おかわりをする子どもが多かったです。

おいしいね、タケノコごはん

 

おみそづくり

さくら組(5歳児)では、今年「みそづくり」にチャレンジしました。前日に大豆を洗って一晩水につけておきました。そして圧力釜で柔らかくなるまでゆがいておきました。当日は、まず乾燥した大豆とゆがいた大豆を比較することから始まりました。固かった豆がとても柔らかく変身していました。少しずつですが、全員でゆで汁と豆を試食しました。うめ組も興味津々で、柔らかくなった大豆を見に来ました。
次に、柔らかくなった大豆を一人ずつジップロックに入れて、袋の上からつぶしていきました。

おみそづくりの絵本
おもいっきりつぶすよ
こうじと混ぜます
お塩を入れて「おいしくなあれ!」

 

しっかりとつぶしてペースト状になった大豆に塩とこうじを混ぜるためにボールに入れて、一人ずつ手で混ぜ合わせていきました。その後団子状にして樽の中にいれ、塩を上からふりました。そして軽く重石をしてふたをしました。さくら組の子どもたちは、この作業中ずっと「おいしくなあれ、もっともっとおいしくなあれ」と大豆に声をかけていました。みんなの声が届いて、きっとおいしい、おいしいお味噌ができることでしょう。できあがりがものすごーく楽しみですね。
 瓜生山は、今日も子どもたちの様子を笑顔で見守ってくれています。

 

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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