REPORT2024.03.12

文芸

【ぷちたび!】共に歩く、15分【恵文社方面編】-文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信

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  • 京都芸術大学 広報課

京都芸術大学 文芸表現学科 社会実装科目「文芸と社会Ⅱ」は、学生が視て経験した活動や作品をWebマガジン「瓜生通信」に大学広報記事として執筆するエディター・ライターの授業です。

本授業を受講した学生による記事を「文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信」と題し、みなさまにお届けします。

(構成・執筆:文芸表現学科2年 石田葉南)

「ぷちたび!」とは

「ぷちたび!」とは、京都芸術大学 文芸表現学科の学生4人が、京都芸術大学の大階段を下りたところから15分間ただただぶらりと散歩する企画です。

今回の記事は2023年11月1日に恵文社方面に向かって歩いた思い出を綴ります。

ぷちたび!シリーズの他の記事はこちら!

【ぷちたび!】赤信号は止まりますよ。だって芸大生ですもの-文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信

【ぷちたび!】京都市左京区北白川。青の英雄はここにいた。−文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信

【ぷちたび!】「旅」という感受性――芸術大学の学生が京都の街を歩いたら――文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信


恵文社とは、イギリスの新聞社ガーディアン紙によって「世界で最も美しい本屋10選」に選出された過去をもつ、我が校の学生にも人気のある本屋さんです。

「本にまつわるあれこれのお店」というキャッチコピーで、本との出会いを楽しめる場所だそうです。私もこの記事を執筆している途中、初めて訪れました。一般的な本屋では見かけないような、ひとつひとつに特別感のある本がたくさんあり、心地よい店内です。

恵文社は大学を背にして右斜めの方向にあります。
地図だとこう。

ものすごく大まかに言うと、大学を右手に北西の方面です。

それでは、行ってきます。

スタート

場所は京都市左京区北白川、時は11月1日の昼前。京都芸術大学の階段下から始まります。
いつ見ても恐ろしい階段です。息は切れ、足が動かなくなっていく。踏み外したらどうしよう、という恐怖と戦いながら昇り降りをします。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。しかし運動神経に自信があれば、全く別の感想になるでしょう。

天気めちゃくちゃ良いし、秋晴れですかね、と思いきや軽く汗かくくらいには暑い。
葉っぱが常にどこかから落ちてきていて、びっくりしました。地面に散らばる落ち葉も綺麗です。

ひとまず信号を渡りました。渡りきると、ドラックストアであるウエルシア薬局がありますね。ここ、大学の学生がいない時間ないんじゃないかな。ご飯から絆創膏まであり、別店舗ですが、日用品を買うのによく利用します。

ここで比較的大きい赤ポストを見ました。かわいいね。

さて、スーパーのライフを目前に脇道がありますね。このまま大通りをまっすぐ行っても良いのですが……。

曲がってみましょう。住宅街が見えます。

スーパーライフを通過せず、左へ曲がって奥の道へ入ります。

しかし本当に民家しかありません。このままではひとつひとつの家庭の表面を流れるように見て15分が過ぎてしまいます。

まあ、それもまた一興です。良い庭先を多く見られるのは楽しいですからね。

暖かい陽気だからか、この日はよく蝶を見かけました。春が来たのかと私まで勘違いしそうでした。色んなお家が花を植えているから、蝶も好きな地域なのかもしれません。

卍祠

ふと、卍(まんじ)が描かれた祠を近くに2つも見つけました。活けられた花も綺麗で、手入れされていることがうかがえますね。写真を撮る前に蝶が寄ってきていて、神秘的でした。
しかし、これは一体何なのでしょうか。卍といえば、地図記号ではお寺ですよね。では、道祖神ではなくお地蔵さんなのかもしれません。

ですが祠に入れられているお地蔵さんも珍しい……。
ということで、調べてみました。

そもそも祠とは、神様を祀り、その土地を守るものとされています。
つまり、仏教の印である卍と祠の組み合わせ自体が謎なのです。地図記号でいうと神社は鳥居の形で、お寺とは異なることも明白です。
今回見つけた卍祠が詳しくどこのお寺のものなのかは分かりませんが、学校近くには金福寺があります。

卍祠は京都のお寺の多さと、日本の神仏習合によって生まれたのかなと考えました。

散歩の醍醐味、思考

住宅が立ち並ぶ道をずんずん進んで行くと、道が開けました。

道中、カラーテレビ販売の看板やコインランドリーという、どこか懐かしさを覚える建物がありました。世代的には一切被っていないものを「懐かしい」と言ってしまえる精神はどこから来るのでしょうね。

そうこうしていると、小さな川がありました。

川に沿って歩道があったので、曲がってみます。それにしても、青空がまぶしい。
秋の晴れ空は心を洗ってくれます。こういうことで幸せを感じられると嬉しいですね。
じわじわ幸福値が上がると、頭がぼんやりしてきます。

こちらは白川疎水道。
川は全て海に繋がるということは、川と川同士もいずれひとつになっていくということです。

良い散歩道なようで、犬を連れて歩いている人もいました。私は北陸の出身ですが、京都に来てから外で犬を見ることが増え、人生が豊かになりましたね。

道の途中で、自転車置き場の上に落ちたイチョウの葉を見ました。
寄せ集まって、絨毯のようです。

綺麗だね。

紅葉

紅葉シーズンよりは早いですが、イチョウや他の落ち葉は「散りごろ」でした。これを書いている時は紅葉の時期です。

枯れ葉が落ちる前に葉の色が変わることを「紅葉」と言いますが、紅葉にも種類があるそうです。
葉が赤くなるのを「紅葉」、黄色になるのを「黄葉」、赤茶色になるのを「褐葉」といいます。
紅葉しない、常緑樹という木もあります。秋の山を遠くから見たとき、緑のままの木もありますよね?
それが常緑樹です。もちろん枯れないわけではありませんが、紅葉しないそうです。

どうせ枯れて散るなら美しく散りたいものです、私たちも。

さて、そろそろお時間のようです。15分とは長くも短く、短くも長いものです。
終了地点はこちら。ここでお別れです。

今回の「ぷちたび」を終えて

人間の目は近距離を長く見られるようにはできていない、といいます。広々とした空間に目を向けてこそ、人間の目はくつろぐと。

旅の良さとは、日頃とのそういった視野の違いにあります。

立ち止まり、改めて違う角度から眺めることで、見慣れた景色すら一変するでしょう。
それにはきっと、遠くに行く必要はないのです。

見えるのは特別なものではないかもしれないけど、大切にしたい気持ちです。

 

(構成・執筆)
石田葉南
京都芸術大学文芸表現学科2022年度入学。

 

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