2023年の最後の月、師走もあと少しで終わろうとしています。最近は冬らしい寒い日が続いています。寒い日も子どもたちは園庭や畑、能舞台へと出かけて行って、毎日元気いっぱいです。
12月は「こども造形展」と「創作の時間」があり、まさに芸術いっぱいの月でした。造形展では、瓜生山からのプレゼント(葉っぱや木の実)を使って造形遊びをした作品が展示されていました。
第三回「創作の時間」の講師は、梅田美代子先生でした。旧こども芸術大学の立ち上げから関わり、親と子が共に創作活動する時間をコーディネートされてきた先生で、こども芸術大学のロゴマークやそれぞれのクラスの看板も先生の作品です。
梅田先生よろしくお願いします
ワークショップのテーマは「瓜生山で見つけた秋色で秋のお山を描く」というものでした。
事前に子どもたちは瓜生山に出かけてそれぞれが秋の色を見つけ、絵具で自分の秋色を作り、色の名前をつけていました。当日は、親子で葉っぱを使ってスタンピングし、山で拾った枝や葉っぱを筆にして描きました。みんなで創った作品をホールに飾りました。
きれいに葉っぱの形がうつせたね
作品がどんどん出来ていくよ
さあ、みんなの作品みてみよう!!
一人ひとりで描いていた時にはわかりませんでしたが、貼りだした作品はまさに秋色の瓜生山で、大感動でした。その後の梅田先生との「気づきの時間」は、保護者の方々からのご意見いただき交流し、先生のお話をお聞きする充実した時間となりました。
幼児クラスの園外保育では、うめ組が「修学院車庫」に行きました。
叡山電車に乗って行き、みんなの大好きな「ひえい」に乗ったり、洗車体験をしたり、線路を歩いたりしました。そして、子どもたちからでたいろいろな質問に対して駅員さんがわかりやすく説明してくださいました。
線路を歩いていいんだって
もみじ組とさくら組は「高原公園」にたて割りグループで出かけました。
異年齢で活動することで、さくら組にとっては、もみじ組をリードして思いやる気持ちが育ちます。もみじ組にとっては、あんなふうになりたいというあこがれをもち、自分たちの目標になっていきます。そうして相互に育ちあっていきます。
クリスマスには、こども芸術学科の学生たちが指人形劇を披露してくれました。
その後、サンタさんからそれぞれのクラスがプレゼントをもらいました。
今年も、瓜生山に見守られ、四季を心と身体で感じ、子どもたちは成長してきました。
年末には瓜生山からいただいたゆずり葉や裏白でしめ飾りを作って、新しい年2024年を迎えます。
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西井 薫Kaoru Nishii
1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。