COLUMN2023.09.28

教育

長月 秋深まり瓜生山もほほえむ 季節 ― 瓜生山でこどもが笑う #35

edited by
  • 西井 薫

ようやく朝夕は秋風を感じるようになってきましたが、昼間はまだまだ気温が高い日が続いています。しかし、あんなに響いていたセミの声がすっかり秋の虫の声にかわり、太陽の沈むのが徐々に早くなり、季節は確実に移り変わっています。

9月の初め、禅法寺のご住職に来ていただき、バス停前のお地蔵様と園庭の観音様にお経をあげていただきました。さくら組(5歳)はバス停のお地蔵さんにお参りし、園庭の観音様は全てのクラスの子どもたちでお参りしました。
 

お地蔵さん、よろしくお願いします
子どもたちをお守りください
みんなが元気で過ごせますように


9月はほぼ1か月間、こども芸術学科から実習生が来ていました。
保育インターンシップは、2回生10名が前後半に分かれ各クラス(5クラス)に1名ずつ5日間。保育実習は、3回生2名がまつ組ともみじ組に10日間配属されました。

 

みんな聞き入ってます
みんなで忍者 にんにん


学生たちのほとんどは、普段子どもたちと接する機会のない人でしたが、実習中は積極的に子どもたちと関わり、接し方にも徐々に変化がみられました。机上での学びは大切ですが、実際に体験することでより子どもへの理解が深まったことだと思います。
今度は大学に戻り学ぶことで、理論と実践の往還が進むことだと思います。

 

お絵かきしようね
「ねっ 先生」
お弁当みんなで食べるとおいしいね


大きなイベントは、 第2回「創作の時間」(9月20日)でした。
今回は大野木啓人先生を講師として「おばけパーティー」というテーマで行われました。
 

今日はみんなでマスクをつくるよ「おばけパーティ―だ!」


親子でひとつずつマスクをつくるということで、事前にどんなマスクをつくるか考えてきていた子どももいました。しかし、制作していく中でどんどんとイメージが膨らみ、いろいろなアイデアがでてきたようです。
制作後は、ホールに集まり、マスクをつけて、音楽に合わせて踊りました。みんな最初は恥ずかしそうにしていましたが、マスクをかぶっていることで、普段と違う自分になることができ、踊りだす親子がどんどん増えてきました。

どんな感じにできたかな?
のりでペタペタ
「おばけパーティーだ!」

大野木先生と保護者の方々との「気づきの時間」は、先生のお話を聞いたり、保護者の方々の感想を発表したりする時間です。
解のないこれからの時代を生きていく子どもたち。大野木先生の人生、京都芸術大学での仕事のお話から、新しい環境の中で、常にいろいろなものやことを創り出してこられた挑戦していくエネルギーと個性を大切に育てていくことの大切さを改めて学ぶことができました。

 

みんなでハイ、ポーズ「こわいだろ」


これからは、秋も深まってきて活動するのに適した季節になってきます。子どもたちの生き生きとした姿を見て、瓜生山もほほえんでくれることでしょう。

 

京都芸術大学 Newsletter

京都芸術大学の教員が執筆するコラムと、クリエイター・研究者が選ぶ、世界を学ぶ最新トピックスを無料でお届けします。ご希望の方は、メールアドレスをご入力するだけで、来週水曜日より配信を開始します。以下よりお申し込みください。

お申し込みはこちらから

  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

お気に入り登録しました

既に登録済みです。

お気に入り記事を削除します。
よろしいですか?