COLUMN2023.07.25

教育

文月 こころとからだをひらく 季節 ― 瓜生山でこどもが笑う #33

edited by
  • 西井 薫

梅雨明け宣言がされて、毎日真夏の太陽が輝いています。

瓜生山では、セミが長い地中生活から地上に出てきて、元気な鳴き声を響かせています。なんと保育園のお部屋の中で羽化したセミがいました。幼虫のからを破り、柔らかい透明な緑色の羽がでてきました。しばらくすると茶色の色に変化していました。子どもたちは不思議な有様にすっかりと見入っていました。羽化する姿はなかなか身近で見ることができないので、素晴らしい経験になりました。

カブトムシも畑の近くにある土の中でたくさん採集することができます。瓜生山の自然に恵まれ、子どもたちは、山遊びや水遊びで毎日思いっきり楽しんでいます。

セミの羽ってきれいだね
カブトムシ、こんなにいるよ


7月最初の大きな行事は七夕。

保育園では、まず瓜生山から竹をいただいてくることから始まりました。
先生と子どもたちで竹を選び、先生と一緒にのこぎりで切り、みんなで山から園まで運びました。そして、みんなで飾り付けをして短冊にお願いごとを書きました。この時期はどのクラスからも「笹の葉さーらさら~」の歌声が聞こえていました。

今年はプロダクトデザイン学科の学生が、瓜生山学園生全員を対象とした七夕イベント「七夕まつり」を開催しました。保育園の子どもたちにも参加の依頼が来て、保育園の笹も参加しました。

よいしょ、よいしょこの竹がいいね!
うんとこしょ どっこいしょ 力を合わせて運ぶよ
七夕飾り 「ささのは さーらさら~」


2つ目の行事は、幼児クラスの園外保育です。今回は「八瀬野外保育センター」に出かけました。もみじ組のお友だちは、初めてバスに乗っての園外保育です。センターの方のお話を聞いた後、魔女の家に行ったりカブトムシの家に行ったりして楽しみました。ホールに集まってお待ちかねのお弁当をいただき、バスに乗って園に帰ってきました。

やっと到着!お話聞こう
魔女の家です。「トントントン おじゃまします」

また、暑い夏に一番うれしい水遊び。乳児は園庭にビニールプールを出していろいろなおもちゃを使って水遊びを楽しみ、幼児は屋上のプールで思う存分水遊びを楽しんでいます。

こんな素晴らしいプールに毎日(晴れていれば)入れるのは、とても幸せな環境だと思います。そのおかげで、クラスがあがるごとに子どもたちのできることもどんどん増えていきます。

暑い夏も、子どもたちは山に出かけたり、水遊びをしたりと元気いっぱいです。

いっぱい お水かけて~ (まつ組 2歳児)
初めてプールに入るもみじ組(3歳児)うれしいけれど、ちょっと緊張するな
みんなでワニさん歩き(うめ組 4歳児)
顔もつけられるようになったよ~(さくら組 5歳児)


瓜生山には今日も子どもたちの元気な声と虫たちの鳴き声が響き、にぎやかに生き生きした様子が伝わっていることでしょう。

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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