COLUMN2023.05.30

教育

皐月 願いを込めて、大きくなあれ ― 瓜生山でこどもが笑う #31

edited by
  • 西井 薫

5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類に移行されたことを受けて、大きく社会が変化しました。マスク着用などいろいろな制限が解除されて、コロナ以前の生活に戻りつつあります。保育園では、以前から子どもたちに園内でのマスク着用は求めていませんでしたが、大人(保育士や保護者他)は、マスクを着用していました。マスクがあることで顔の表情がわかりにくかったり、声が届きにくかったりしました。やっとその制約がなくなりました。子どもたちは、給食時のアクリル板が取り除かれ、楽しく食事しています。やっと元の生活に戻りつつありますが、まだまだ不安な気持ちがなくなったわけではありません。
 

こいのぼりづくりに挑戦!「端午の節句」

5月は青葉の季節。瓜生山は緑の装いで生き生きとしています。今年は夏のように暑い日や3月ごろの肌寒い日など体調を崩しやすい日もありましたが、概ね5月らしい爽やかな気候だったと思います。保育園では、5月の前半はどのクラスも「こいのぼり」を飾ったり、制作したり、歌ったりと端午の節句を肌で体験していました。

手も足も使ってペタペタ(くり組 1歳児)
お手手でペタペタ楽しいよ(まつ組 2歳児)
こいのぼり作りだ!(もみじ組 3歳児)
小さいこいのぼり作ったよ(うめ組 4歳児)
でっかーい透明なこいのぼり制作中(さくら組 5歳児)


大きくなあれ

5月中旬は、植物を植えて育て始めるのに最適な季節です。今年は、山の畑の土を子どもたちで運ぼうということで、山へ散歩に行く時は、一人一人が腐葉土を袋に入れて運びました。少しずつですがみんなで畑まで持っていくことで、たくさんの土を畑まで運び上げることができました。
大人の手で準備された畑ではなく、運ぶことによって自分たちで畑の準備をするという気持ちが高まったと思います。畑は、そのままではとても固くなっているので、新しい土を入れた後、成澤先生(前身のこども芸術大学の先生)にお願いして、古い土と新しい土、それから畑の栄養を混ぜ合わせて耕うん機で耕していただきました。何度も耕していただいたおかげで、畑はふかふかの苗のベッドに変身しました。

畑を柔らかベッドにしようね
あっ! 耕うん機だ
先生たちも耕うん機体験。運転難しいよ~


野菜の苗は、それぞれのクラスでリクエストしたもの(とうもろこし、トマト、ズッキーニ、キュウリ、サツマイモ)を植えました。みんなで協力して、自分の好きな苗を畑に植えていきました。大きく育って、たくさんの収穫ができるようにとお水もたっぷりとあげました。

私の苗、おおきくなあれ(もみじ組 3歳児)
しっかり育ってね(もみじ組 3歳児)
トマトができるの楽しみだね(うめ組 4歳児)
優しくポットから出そうね(うめ組 4歳児)
しっかり植えようね(さくら組 5歳児)
さつまいもも大きく育ってね(さくら組 5歳児)


これからは、山の畑に行く時にお水をあげて、苗の成長をみんなで見守り、楽しんでいきたいですね。
瓜生山も苗の成長を見守ってくれていることでしょう。

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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