桜の花が咲き、瓜生山には春の日差しがあふれています。まだまだ気温が低く寒いと感じる日もありますが、子どもたちは元気よく毎日瓜生山に出かけ、春をみつけてきています。
弥生3月は、新しい年度を迎える前の旅立ちの月でもあります。「こども芸術大学」では、みんな1つ上のクラスになる期待が高まっている一方で、5歳児さくら組とのお別れがありました。
「卒園式」
3月25日(土)は第3回「こども芸術大学」卒園式を挙行し、5歳児さくら組11名が保育園を巣立っていきました。静粛な雰囲気の中、拍手に迎えられてホールに入ってきて着席。とても良い姿勢で座っていました。そして、名前を呼ばれて返事をし、とても緊張した面持ちで保育証書を受け取りました。
「卒園の言葉」では、一人一人が保育園で楽しかったことをしっかりと発表してくれました。その後、対面した4歳児うめ組から「贈る言葉」をもらいました。うめ組からは「ぼくたちにまかせてね。」という言葉が最後にあり、しっかりとバトンを渡しました。
そして、5歳児さくら組の子どもたちが自分たちの思い出を詰め込んだオリジナル「思い出のアルバム」を歌いました。この歌を聴いていると、さくら組の子どもたちの1年間の様子や成長が目に浮かぶようでした。最後にみんなで作った花道をくぐり、さくら組の子どもたちは退場していきました。
5歳児さくら組の部屋に戻ってきて「さくらぐみの会」。子どもたちが保護者の方々に向けて作った心のこもったメッセージカードを保護者の皆さんにプレゼントして、みんなの大好きな「にじのむこうに」の歌を心をこめて歌いました。
「おわかれ会」
3月22日(水)に卒園式に出席できない1歳児くり組、2歳児まつ組、3歳児もみじ組も含めて全園児で5歳児さくら組との「おわかれ会」をしました。
まず、5歳児さくら組が前に出て、ひとりひとりが好きなことや得意なことを発表しました。そして、それぞれの組が前に出て、さくら組に向けてメッセージや歌、手作りのプレゼントを贈りました。みんなでお世話になったさくら組さんに「ありがとう」の気持ちを伝えていました。
瓜生山もずっと見守っていた子どもたちの成長を喜び、またいつでも会いに来ておくれと優しく送り出してくれることでしょう。
京都芸術大学 Newsletter
京都芸術大学の教員が執筆するコラムと、クリエイター・研究者が選ぶ、世界を学ぶ最新トピックスを無料でお届けします。ご希望の方は、メールアドレスをご入力するだけで、来週水曜日より配信を開始します。以下よりお申し込みください。
-
西井 薫Kaoru Nishii
1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。