1年の中で一番寒い2月。大人にとっては春が待ち遠しい季節ですが、子どもたちは、寒さなんかなんのその。雪の日でも毎日園庭やお山に出かけて行き、冬の景色や空気を目と耳と肌で感じて過ごしました。
みんなで鬼に立ち向かう「節分」
2月は「節分」でスタートしました。節分に向けてそれぞれのクラスでは、絵本を読んだり、豆まきの歌を歌ったり、鬼のお面を作ったりしました。節分への期待が高まっていった当日の朝は、鬼が園内に入って来られないようにと、いわしとヒイラギを玄関に飾りました。しばらくすると赤鬼、青鬼、黄鬼が現れ、ベランダやホールの外から中をのぞきこんだ後、園庭に登場しました。子どもたちは、鬼を怖がりながらも勇敢に豆(新聞紙)を投げつける場面も見られました。しばらくして鬼が山に逃げていき、かわって登場した福の神にほっとした表情の子どもたち。この日の給食は「節分」献立で、「手巻きずし・焼きイワシ他」おやつも「鬼蒸しパン」でした。
芸術にふれる「卒業展」
京都芸術大学の大イベント「卒業展」がありました。全クラスの子どもたちが芸術にふれ、体験することができました。芸術大学の中にある保育園「こども芸術大学」だからこそ経験できることです。子どもたちには、こども芸術学科の卒業制作作品である展示物が魅力的で、実際にさわったり遊んだりと思う存分楽しみました。
3年間保育園でお世話になったこども芸術学科4年生の原田麻鈴先生も今年で卒業。原田先生は1年目はボランティアとして2年3年目は保育補助として子どもたちに関わってくれました。子どもたちは麻鈴先生の作品が大のお気に入りで、みんなで中に入って楽しんでいました。
作品「キャベツ」と「ふみふみ」は、制作者からの申し出により保育園に寄贈してもらいました。みんなで大切に使わせてもらおうと思います。
先生大好き!「保育実習」
2月1日(水)から14日(火)まで、京都芸術大学のこども芸術学科から3名の実習生を2歳児まつ組、3歳児もみじ組、4歳児うめ組、5歳児さくら組で受け入れました。彼女たちは、前期にいくつかの実習を済ませてから後期の実習に来ている学生たち。みんな子ども大好きで熱心に実習に取り組んでいました。子どもたちも実習の先生が大好きで、お別れを惜しんでいました。
田中洋一先生に感謝を込めて
認可保育園 こども芸術大学の前身となる「こども芸術大学」で校長をされていた田中洋一先生が、今年度で退職されることになりました。5歳児さくら組と4歳児うめ組の子どもたちは、今までに田中校長先生と園で一緒に過ごした時間があります。
そこで、田中先生に来ていただき「子どもたちとの会」を開催しました。さくら組とうめ組だけでなく、全員が集まりました。田中先生からお話をしていただいた後、みんなで先生をお送りしました。
新しい年度を迎える前の月には、お別れと新しい出発があります。3月になれば、さくら組さんが「こども芸術大学」を卒園し、それぞれの小学校へと旅立っていきます。
瓜生山も、さくら組の子どもたちと一緒に過ごせる時間を愛おしく感じてくれていることでしょう。
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西井 薫Kaoru Nishii
1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。