COLUMN2022.08.30

教育

葉月 こころとからだをひらく季節 ― 瓜生山でこどもが笑う #22

edited by
  • 西井 薫

 今年の8月は本当に暑い日が多かったです。しかし、子どもたちは暑さをものともせず、いろいろな活動を楽しみました。その中から、「プール参観」「お地蔵さんをきれいに」「こども芸術学科の学生による保育インターンシップ」「土遊び」の様子をご紹介します。

 

子どもたちは、お天気の良い日は毎日水遊びやプール遊びを満喫しました。本園は、屋上に立派なプールがあるという恵まれた環境です。幼児クラスは保護者の方々にプール参観をしていただきました。プールサイドからの参観でしたが、子どもたちの思いっきり水と遊ぶ姿を十分に味わっていただけたと思います。

 

いっぱいとれたよ!
プールって最高!

 

 お盆に向けてさくら組さん(5歳児クラス)が、上終町のバス停にあるお地蔵さんをきれいにしました。お地蔵さんの前掛けは、さくら組担任の先生と子どもたちで新しくすることが恒例になっています。お地蔵さんの周りをきれいに掃除してお花を飾り、園を代表して「今年もよろしく、みんなを見守ってください」とお願いしました。

 

お地蔵さんいつもありがとう
新しい前掛け素敵でしょ
みんなのこと見守ってね。お地蔵さん

 

 京都芸術大学 こども芸術学科の学生さん4名が、「保育インターンシップ」で4日間の保育体験にきてくれました。前半2日、後半2日と乳児クラスと幼児クラスに入ってもらいました。保育園では1歳から5歳の子どもたちがいますが、学生たちは子どもたちと積極的に関わり、それぞれの年齢による違いや成長に戸惑いながらも熱心に取り組んでいました。子どもたちは、お姉さん先生に大喜びで楽しい4日間を過ごしていました。これから、「保育実習」や2回目の「保育インターンシップ」など、こども芸術学科の学生たちが保育園で実習をします。保育園の生活や保育士の仕事を経験して、保育士になりたいという思いを現実のものにしてもらいたいと願っています。

 

おもいっきり身体を動かして
集まれ!本の好きな子
水遊びって気持ちいいね
みんなで楽しく手遊び歌

 

 今月は、各クラスで土をテーマにした遊びをしました。
 1歳児くり組では、まず小麦粉粘土遊びを手始めにして、土粘土を丸めて壁にはりつけるという遊びをしました。最初は手で土を触ることに躊躇していた子どももいましたが、だんだんと感触を楽しむようになってきています。

 

みんな小麦粉粘土だらけ
壁にペッタンコ楽しい~

 

 2歳児まつ組は園庭にブルーシートを広げ、まず乾いた土の感触を楽しんだ後に、お水を土に注ぎ込み、どろどろになった土の変化を楽しみました。

 

たっぷりの土!やったー!!
お水を入れるとどうなる?

 

 3歳児もみじ組は、土シリーズで、いろいろなことをして楽しんでいます。地層作り、クレヨン作り、砂絵作りなど、子どもたちにとって「土」はとても身近なものになっています。

 

いろんな色の土があるね

 

土っておもしろい
どんな絵ができあがるかな

 

 4歳児うめ組では、「時計づくり」をしています。瓜生山から好きな土を採集してそれをふるいにかけ、2つのペットボトルで土時計作りに挑戦し、只今試行錯誤中です。

 

どうしたらうまく落ちてくれるかな
好きな土を入れて試行錯誤中

 

 5歳児さくら組では、瓜生山からお気に入りの土を採集してきて、まずは、ふるいにかけてこども芸術学科からお借りした乳鉢で、ごりごりとすり潰し細かくしました。とてもさらさらの自分だけの土。その土に魔法の水を混ぜて絵具にし、自分の好きな絵を描いて楽しみました。

 

ごりごり、細かくなあれ!
まずはふるいにかけて
だんだん細かくサラサラに

 

 全てのクラスで土の感触を十分に楽しみました。子どもたち一人ひとり、土に対しての新しい発見がたくさんありました。

 

 

瓜生山から大切な土をいただき、見守られての活動です。瓜生山もきっと喜んでくれていることでしょう。

 

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  • 西井 薫Kaoru Nishii

    1978年京都教育大学音楽科卒業。京都市立小学校4校(20年間)京都教育大学附属京都小学校(8年間)附属桃山小学校(8年間)。市立と国立(独立行政法人)合わせて36年間小学校勤務。その後、教育実習生の指導に長年携わってきたことから京都教育大学教職キャリア高度化センタ―に籍を置いた。実地教育運営委員会の委員長として、大学と附属学校園のパイプ役にという思いで勤務した。大学の授業では、教員を目指し入学してきたかつての教え子たちに再度関われる幸せな機会を得られた。また、日英の教員養成を比較研究するプロジェクトに参加することができ、大きな成果があった。
    音楽教育では、伝統文化を継承していくことの重要性を実感し、附属桃山小学校の音楽科では、伝統音楽(筝、三味線、六斎、祇園ばやし)が教科カリキュラムに組み込まれている。

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