雨と曇り空の多い日が続いた9月でしたが、子どもたちの楽しみは盛りだくさんでした。
まず北白川通りのバス停前のお地蔵さまや園内の観音さまへいつも見守っていただいているお礼のお参りを学園のお隣にある禅法寺のご住職さまに来ていただき、お経をあげてもらいました。ご住職さまの読経に合わせ、子どもたちもいつになく神妙な顔つきで手を合わせている姿に「ありがとう」の気持ちが伝わってきました。
そして「創作の時間」では、本学の学長である佐藤卓先生が「えだから えだから」をテーマに4、5歳児の子どもたちと保護者の皆さんと自由でおおらかな創作活動を楽しんでくださいました。始終優しい笑顔の佐藤先生に導かれながら場の緊張が緩やかにほどけ、子どもたちの想いが次々と表現されていきました。

瓜生山の一本の枝から、一枚の葉っぱから、一粒の木の実から……子どもたちの豊かな発想を白い紙の上へ形にしていくのを優しく手伝うお父さんやお母さんの眼差しがとても素敵でした。
9月25日のお月見(十五夜)には、手に白い餅粉をいっぱい付けて、両手のひらを上手く動かしながら可愛らしいお団子をたくさん作り、瓜生山のすすきと共に飾って楽しみました。
この季節に日本各地で行われる、その年の収穫への感謝や五穀豊穣を祈る秋祭りのイメージから、子どもたちと一緒に「こども芸術大学風 秋祭り」を考えました。お神輿や担ぎ棒を制作するのに必要な段ボール箱やボール紙の筒状の芯などの材料提供をお願いするとすぐに沢山の部署の皆さんが名乗りをあげてくれ、おかげでとても立派な子ども神輿が出来上がりました。子どもたちが神輿を担いで保育園から望天館の屋上まで練り歩く時は、たくさんの声援をいただき、「わっしょい、わっしょい」と一層元気な声を響かせていました。
さて、今年も学園内にたくさんのねぶたが制作され、その過程を子どもたちと見学することができました。見事に仕上がって点灯された様子はとても素晴らしいものです。出来上がったものを見るのも良いのですが、それ以上に出来上がっていく過程と作っている人々の会話や表情を見ることは子どもたちの財産だと思います。完成されたものも大事ですが、そこに至るまでの努力や熱意を感じる経験は何ものにも代えがたく、スマートフォンをプチッとするだけで物がすぐに手に入る今の時代だからこそ、子どもたちには一つのものが出来上がるまでに多くの人の力が関わっていることを知ってほしいと思うのです。
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雑賀 隆子Saiga Ryuko
2025年度に学校法人 瓜生山学園 認可保育園 こども芸術大学 園長就任。