SPECIAL TOPIC2022.04.07

教育

人生、夢を持つことの大切さ。― 2022年度 京都芸術大学 通信教育課程 入学式

edited by
  • 京都芸術大学 広報課
  • 高橋 保世

希望にあふれる春を迎え、2022年4月3日(土)京都・瓜生山キャンパスにて、通信教育課程の入学式が執り行われました。当日はあいにくの雨に見舞われましたが、大学生活をスタートする新入生の足取りは軽く、これから始まる学びの旅に胸を高鳴らせる新入生の姿がありました。

続々と入場する新入生のみなさん。
この4月に新設された書画コースの桐生眞輔 准教授による「入学式」の書。


入学式は対面とオンラインのハイブリッド型で行われ、全国・全世界にいる新入生やご家族のみなさまに向けてライブ配信されました。

まずは本学の理念「京都文藝復興」を松平定知教授が朗読します。


そして吉川左紀子学長からの式辞です。新入生やインターネットを通してご覧いただいているご家族の皆さまへのお祝いの言葉から始まりました。

松平定知教授が朗読した「京都文藝復興」に触れ「2022年現在の世界情勢を思うと、この文章は祈りにも似たメッセージのように感じ」ると話します。「教職員はいま本学の理念の意味を見つめなおし、目の前の課題にどのような姿勢で取り組むべきか考え、襟を正しているところです」。

さらに、日本は大量消費社会の価値観を問い直す時期がきているのではないかと続けます。
「量ではなく質を判断し、見極める力を高めること。つまり私たちがもつ感受性、美意識や審美眼が私たち一人ひとりの幸福にとって大きな意味を持つ時代がきていると思います」。

これは「消費社会の価値観を丸ごと否定するのではなく、多様な価値を認めること」であり、「そのことで人間の社会は初めて良い方向に向かっていきます。どちらかを選び、どちらかを捨てるといった発想ではなく、価値の多様性を取り入れた、複雑で複合的な社会をどうつくっていくかが21世紀を生きる私たちの課題」ではないだろうか、とこれから芸術を学ぶ新入生たちへ問いかけました。


続いて、学生サークル「和太鼓悳(わだいこ しん)」による祝奏が会場に響き渡りました。現在は25名で活動しており、この日は8名での演奏でした。新入生の入学を祝して、自然、芸術、人の想いに対して響く心を持ち、仲間と共に学生生活を満喫していただけるよう、心を込めて「燦(さん)」を演奏しました。


大学院の新入生代表として入学の辞を読まれたのは、学際デザイン研究領域の中務亜紀さん。
ユーザー調査を専門として新商品検討などの仕事に携わってこられた中務さんは、「なにかをつくりだすとき、誰のためにそれをつくるのか、ということが最初の問いだ」と話します。「対象を理解し、本人も気づいていないかもしれない本質的な課題を見つけ出し、対象が受け入れやすい解決方法を考える。このようなデザイン思考のベースである考え方を、2年間の課程を通して身につけ、実践できるようになりたいと考えています」。


続けて、「多様性が重視される現代、自分とは違う誰かを理解し、相手に合わせたソリューションを提供することは非常に重要」だと語り、デザイン思考のプロセスの最初のステップである“対象の理解と共感”に触れ、「学際デザイン研究を通じて、自分をみつめなおすこと、他者をみつめなおすことを深め、自分ではない誰かのためのデザインを探求したいと考えています」と抱負を述べました。

次に、芸術学部の新入生代表として、美術科 書画コースの橋幸夫さんが入学の辞を読まれました。「私にとって本日は、人生最高の出来事の一つ」と話し始められた歌手の橋幸夫さん。高校在学中にデビューしたこともあり、学生生活の思い出が残っていないという淋しさを後々まで感じた青春時代だったと振り返ります。


62年間もの長い間、芸能一筋に歌手を本業とし、歌、映画、舞台その他数々の芸能活動を続けてこられた橋さんは、来年80歳を迎えるにあたり歌手を引退予定。「人生夢を持つ事の大切さ」をあらためて感じ、「学び足りなかった学生時代をもう一度最後に体験したい思いがふつふつと沸いて来た」と話します。
「その後の私の人生を、ここ京都芸術大学書画コースを選択させて頂き、今年から学ばれる新入生の皆様と良き同期生、友人となり、私にとっての新しい「夢と人生のスタート」を切れる事に、いま心のワクワク感と喜びを感じております」と締めくくりました。


入学生からの熱い思いを受け取り、徳山豊理事長から歓送の辞が贈られました。
「入学式の会場である「直心館」まで長い階段をお上りいただきましたが、その一段ごとに景色が変わっていったはずです。これからみなさんは、通信教育課程で“学び”という階段を上られます」。


「本日上られた階段と同じように一段一段、さまざまな出来事に遭遇しながら、新しい気づきや発見、そして時にはご苦労されることもあるかと思います。一段一段上るごとに景色は必ず変わる。私たちも教職員も共に階段を上り、皆さんの成長を支えます」と新入生への激励の言葉で締めくくりました。

 

入学式閉式後には、各学科・コースでガイダンスが行われ、新入生は学びのスタートを切りました。通信教育課程の学生にとって、大学での式典やイベントは先生方や学友と集う貴重な機会でもあります。これから共に学ぶ学友との交流は密度の濃い時間となりました。

新入生のみなさん、この度はご入学誠におめでとうございます。そして、京都芸術大学へようこそ!!

(撮影:高橋保世)※ガイダンス風景は入学・教育開発課

 

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    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

  • 高橋 保世Yasuyo Takahashi

    1996年山口県生まれ。2018年京都造形芸術大学美術工芸学科 現代美術・写真コース卒業後、京都芸術大学臨時職員として勤務。その傍らフリーカメラマンとして活動中。

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