REPORT2022.01.23

デザイン

発明家の足跡をたどり、過去の実験を追体験する。― 空間演出デザイン学科「発明の歴史」

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  • 京都芸術大学 広報課

ギャルリ・オーブ前の通路にて、空間演出デザイン学科2年生のエキシビションクラスによる「発明の歴史」展が開かれています。こちらは「制作と実験10」という授業で、ジュエリー・プロダクト分野とエキシビション分野の2クラスに分かれて履修するもの。後者は、エキシビション分野におけるデザインとそれを発信する企画を学び、対外的に発表を行います。

今回は「道具」が発明された歴史や背景などのリサーチをもとに、当時の素材や技術を現代のものに置き換えて制作。また、成果物を展覧会という形式で空間プレゼンテーションすることで、展示空間のデザインも学びます。その空間は「発明」というテーマに倣い「研究室」のようなイメージに。「かつてたくさんの研究が行われていたような薄暗く古い空間を目指しました」と言います。

Funiture
棚は高さ約2m、幅約3m、机は高さ約70cm、幅約2.4mの普段生活する中で見るものより少し大きめですが、体験できる作品に合わせて背が低い方でも作品を手に取って体験してもらいやすい高さ・奥行きにしています。

 

Decoration
壁にある世界地図にはそれぞれの発明品の誕生した場所をピンどめし、番号と作品をリンクできるようにしています。棚に置かれている作品は年代別にまとめており、本の背表紙には発明された年代が書かれています。

About

エジソンの蓄音機、ポールセンの針金録音器、ダヴィンチの遠近法、リュミエール兄弟のシネマトグラフ、 グーテンベルクの活版印刷、などなど、発明の歴史は芸術やデザインの歴史とも重なっている。 発明的思考は芸術的創造力の重要な部分を担ってきた。発明は天才的なひらめきにより生まれ、多くの実験(experiment)のプロセスこそ、学習すべき、ひらめきを待つ態度である。発明家の足跡をたどり、過去の実験を追体験することで現代における様々な問題を解決する糸口を探りたい。

 

オルゴール

思わず笑っちゃう音色のオルゴール。1796年、スイスの時計職人アントワーヌ・ファーブルによって発明。木の温かみが感じられるオルゴールの音色は、少し笑ってしまうような音がする。それも踏まえて、人の心を温かくするオルゴールだ。(平川香恋)

 

フィルムカメラ

カメラを構えて右手側のフィルムをひねり、テープでとめてあるシャッターを一瞬だけはずします。身近にある物だけで作られたフィルムカメラは鮮やかに光を映し出してくれました。(三木彩加)

 

リボルバー

リボルバーとは、回転式弾倉によって弾を再装填しなくても数発撃てるピストルのこと。今回は、現在最も普及している振出式のリボルバーを薄いMDFの層を重ねて制作した。(正田優衣)

 

色鉛筆

1795年、ニコラス・ジャック・コンテによって発明。色鉛筆を芯から手づくりしました。それぞれの芯や販売されているものを書き比べてみてください。(藤原美友)

 

制作と実験10「発明の歴史」

空間演出デザイン学科2年生エキシビションクラス

会期 2022年1月18日(火)~25日(火)
場所 ギャルリ・オーブ前通路

https://www.lyt.jp/es-10/

 

 

 

 

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