REPORT2021.10.11

教育

秋空に晴れやかな笑顔が浮かぶ。― 2021年度 京都芸術大学 秋季卒業式のご報告

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  • 京都芸術大学 広報課

気持ちまで晴れやかにしてくれるような爽やかな秋晴れのもと、2021年10月10日(日)京都・瓜生山キャンパスにて、通学課程および通信教育課程の秋季卒業式が執り行われました。通学課程からは学士4名が、通信教育課程からは学士55名がそれぞれ学位を授与されました。

卒業式は対面とオンラインのハイブリッド型で行われ、全国・全世界の卒業生に向けてライブ配信されました。(アーカイブ動画:https://www.youtube.com/watch?v=LUeej9E7q-k


まずはじめに、卒業証書の授与が行われました。通学部からは文芸表現学科の宮脇周哉さん、通信教育部からは権田俊枝さんが卒業生代表として証書を授与されました。



その後、吉川左紀子学長の式辞へ続きます。
「大学を卒業することはみなさんの人生にとって大事な区切りになります」と話しはじめられた吉川学長。「同じ時代に生きて、同じ出来事を経験し、その時の感情を分かち合った仲間はこれからの人生を豊かにする大きな力になります」と、志を同じくした仲間たちとの出会いについてふれながら、卒業後のみなさんの活躍を祈念するお祝いの言葉が贈られました。

「卒業後のみなさんの前には大きな可能性が広がっています。大学での学びは社会の中の利害を超えて、人と人とをつなぐネットワークになります。本学で過ごした時間がみなさんの心の糧となって人生を豊かにすることを願っています」。

 

続いて、卒業生代表からの「卒業の辞」が読まれました。卒業生代表を務められたのは、通信教育部 芸術教養学科の平島由美さん。残念ながら卒業式への出席は叶いませんでしたが、動画で卒業の辞を届けてくださいました。動画は会場で投影され、視聴後にはあたたかな拍手が会場に響き渡りました。

卒業の辞

 長かったような短かったような学生生活が、とうとう終わりを迎えました。私たち卒業生のために、このような卒業式を用意していただき、本当にありがとうございます。卒業生を代表して、心より感謝を申し上げます。
 今、日本の教育は、これまでの詰め込み型を反省し、主体的で対話的な深い学びへ変化しています。私は、大学での学びは、まさにそれに当たると思いました。 物事の概要を知り、自分で課題を見つけ、それについてよく調べる。そうしたインプットを経て、さらに深く考えて、自分自身の言葉でアウトプットする。このような、これまで自分に足りていなかった力を得たように感じます。中でも特に大きかった気付き、それは、世の中の物や事象は、それぞれ深く関わり合っているということです。この視点は、今後の私の人生に大きく影響するでしょう。
 このように至ったのも、よくデザインされたカリキュラム、そして何より、厳しくも愛情あふれる先生方のご指導のおかげです。ありがとうございました。
 振り返ると、仕事と家事の合間で課題をこなしていくのは正直大変でした。けれども、その日々は充実していて、とても楽しかったです。いつも励ましてくださった卒業生コーチの皆様、ありがとうございました。学友の皆様、仲良くしてくださってありがとうございました。先生方、感謝の言葉がみつかりません。学校職員の皆様、私たちの学びを支えてくださり、ありがとうございました。
 卒業までたどり着いて、今、私は、以前よりも楽しく充実した日々が送れているような、これからも送れるような気がしています。どうぞ皆様も、これからもずっとお元気でいらしてください。
 最後に、京都芸術大学のより一層の発展をお祈り申し上げ、卒業生代表の言葉とさせていただきます。
 本日は誠にありがとうございました。

2021年10月10日  秋季卒業生代表 芸術教養学科 平島由美

卒業生からの熱い思いを受け取り、徳山豊理事長から歓送の辞が贈られました。「新型コロナウイルスの感染拡大による未曾有の事態を経験し、“当たり前”だった日常が実はそうではなかったことを再認識しました。“当たり前”が“当たり前”ではなくなったときにどうすればよいのか、なにができるのか考える力が藝術だと思います」。

「この大学はこれからも“当たり前”のように成長し続けます。この“当たり前”を“当たり前”にするために、これからも教職員が血のにじむような努力を精いっぱい行っていくことをお約束します。卒業生のみなさん、これからも一歩一歩着実に前進し続けてください。私たちは心から応援しています。ともに成長し続けましょう」とこれからの学校づくりへの固い誓いと卒業生へのはなむけの言葉で締めくくられました。

そして最後には、学園歌『59段の架け橋』が流れ、歌詞にこれまでの学生生活を重ねながら、静かに聞き入りました。

 

卒業式閉式後には、通信教育部 芸術教養学科の分科会が行われました。早川克美学科長より、卒業式に出席された13名お一人ずつに証書を授与。各賞の受賞者の発表、賞状授与も行われました。

一人ひとりに卒業証書を授与します。
各賞の発表の様子。
受賞者から一言。


石神裕之通信教育部長と芸術教養学科の教員からそれぞれ、卒業生へのはなむけの言葉が贈られます。先生方からの力強いエールに大きくうなずく卒業生の様子が印象的でした。

分科会にいらっしゃるのはレア?!通信教育部長・石神先生からは俳句のプレゼントも。
6月から新着任された大谷義智先生。今後も筋トレならぬ脳トレで学び続けていってほしいと語られました。
卒業生コーチとしても活躍する三木京志先生。芸術教養学科の卒業生としてご自身の体験談を聞かせてくださいました。
下村泰史先生からは「感動を見つめる心」のお話。日々の感動をそのままにするのでなく、自分が感動した理由を観察することの大切さを話してくださいました。
野村朋弘先生は歴史家・竹内理三の言葉「人生有限、学無窮」を引用しつつ、今後も学び続けていただきたいと卒業生へエールを送りました。
卒業はゴールではなく、新たなスタート。芸術教養学科ならではのまなざしを手に入れた卒業生のみなさんには、過去を知って未来を思考することを実践し続けてほしいと学科長からのメッセージ。


分科会終了後はお世話になった先生方と記念写真撮影タイム!「卒業式で先生と写真を撮ることが目標でした」と話す学生も。みなさんの晴れ晴れとした笑顔がまぶしいです。

 

卒業生のみなさん、この度はご卒業誠におめでとうございます。みなさんの学びの旅がこれからも続いていくことを祈りながら…また必ずお会いしましょう!

 

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