通学課程のもっとも特徴的な授業といえば、一年生の前期、毎週月曜日に行われている授業「マンデイプロジェクト」ではないでしょうか。
2007年度より始まったこちらの授業では、13学科・23コースの一年生が全学科混合でクラスを編成し、毎週月曜日にワークショップ形式の授業を行っています。それゆえ、通称「マンデイプロジェクト」と言われています。毎週さまざまな課題にクラス単位で取り組み、すべての基礎となる教養を身につけることで、それぞれの専門領域での学びを深めていくための土台を育む授業です。
そして8月末からの夏期集中期間には、約2週間かけて、与えられたテーマをもとに考えた巨大な「瓜生山ねぶた」の制作に取り組みます。専門の異なる個々の力をいかに使えば大きな仕事が実現できるのか。真剣に向き合い、試行錯誤を繰り返しながら、学生たちが大きく成長できるプログラムです。
クリエイティブワークショップ1
「正解のない問いに挑む:考え方を考え、つくり方をつくる」
授業概要
芸術大学として専門教育を受けるための基盤をつくり、社会の様々な領域や
場面で求められる力の基礎を育てることを目的とします。
創造的な課題を設定して、解決するアイデア、方法をデザインしたり、正解
のない問いに挑みます。マンデイワークショップは、以下のテーマ別に課題
設定したワークショップを幅広く実施することで、答えを導き出す思考力、
主体的学習態度、体験を言語化するなど人間力と社会人基礎力を養います。
ワークショップテーマ
考える(思索、ことば、構想)
知る(知識、生活、コミュニケーション)
つくる(造形、空間、観察)
感じる(感性、身体、体感)
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、マンデイプロジェクトは開講中止に。そこで立ち上がったのが、マンデイプロジェクトを経験した当時2年生のLA(ラーニングアシスタント)20名と、アーカイヴ担当の4名。
彼らは「自分たちが1年生の頃に得た、かけがえのない時間を後輩たちにも少しでも味わってほしい」と、全4日間のオンラインワークショップを開催したのです。
4日間のプロジェクトを無事に終えた学生たちへのインタビュー記事はこちら。
学びを止めない、あきらめない。 ― 4日間のONDAY WORKSHOPレポート
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/765
感染症対策を講じつつ、対面での授業が開講された今年度。学生たちは現在、「クリエイティブワークショップ1」を終え、「クリエイティブワークショップ2」ねぶた制作の真っ只中。
では、今年度のマンデイプロジェクトの様子から、いくつかのワークショップ内容をご紹介します。
ワークショップは、その数100以上。
マンデイプロジェクトで行われるワークショップは、大学オリジナルで開発したものを中心に、その数なんと「100以上」。その中から担当教員がワークを選び、各々のアレンジを加えて行われます。中には、新たにワークを開発して行うことも。そのようなワークを通じて、グループでさまざまな課題を発見し、その問いに対する答えを探るために必要なものの考え方、見方を学んでいるのです。
マルサンカクシカク
バルーン
ペーパーファッションショー
Room 0(ゼロ)
タワー
サインペンを一本使い切る
パターン
以下は、担当教員オリジナルのちょっと変わり種のワークショップです。
Q興し
ラジオドラマ
オンライン海外旅行
エアー・大玉転がし
集団での “ねぶた” 制作で一人ひとりがレベルアップ。
そしてこのあと9月の約2週間、集中して1クラス1基ずつの “ねぶた” を制作する名物プログラムが始まります。前期の学びを全て活かし、集団での長期制作、アイデアのクオリティ、ディテールへのこだわりなど、チームで高いハードルをクリアしていきながら完成を目指します。
今年度はどのような作品が見られるのか、乞うご期待ください。
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