INTERVIEW2020.10.26

デザイン教育

デザイン思考を身につけ、MFA取得を目指す。― 社会人学生に聞く、学び続ける喜び

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  • 京都芸術大学 広報課

18歳-96歳。日本全国+海外で学ぶ社会人学生

日本全国そして海外で18歳から96歳まで、多地域・多世代の方々が集う通信教育課程。大学では約7,500名、大学院では約220名の方々が集い、仕事や家事といった日々の暮らしと両立しながら、数多くの社会人学生が学んでいらっしゃいます(2020年5月現在)。

今回は、完全オンラインの学士課程(通称:手のひら芸大)の芸術教養学科を卒業後、本年度(2020年)から完全オンラインの修士課程「学際デザイン研究領域」で学び続けている瀬戸亜美さんに「社会人学生の学びのリアル」をお聞きしました。

 

忙しい日常で学ぶことを叶える、完全オンライン課程

― 芸術教養学科に入学したきっかけは?

出産後、育児に追われて好きな美術館になかなか行けなくなってしまいました。そんな時、久しぶりに訪れた美術展で深く心を揺さぶられ、「この絵がどう生まれたのか、なぜ皆にも認められるのか、自分の言葉で話せるようになりたい」と思いました。

そんな思いを叶えようと、探しあてたのが芸術教養学科。スキルを教える教室は多いですが、教養を学べる場は少なくて。さらに「通学せず、卒業まで完全オンラインで学べる」という点が、入学に向けて大きく後押ししてくれました。


デザインとは、豊かに生きるための考え方

― 特に印象に残った授業は?

社会や生活におけるデザインへのまなざしを深める「芸術教養講義1」です。最初の講義動画で衝撃を受けました。「デザインはセンス」と思い込んでいたのですが、実はものごとを良くする思考の結晶だと知りました。

その他にも、芸術史の授業で建築や舞踏などといった多彩な講義動画を視聴するたび、自分の価値観やモノの見方が広がるのを感じました。見たいもの、訪れたい場所がどんどん増え、公演や展覧会はもちろん、旅行も好きになりました。好きなものが増えると、楽しいですよね

通信教育課程の学習サイトairUマイページにおける「芸術教養講義1」講義画面

 

これまでの生活を続けながら学ぶ

― 日々の学習スケジュールは?

息子が当時まだ2歳児だったので、入学をきっかけに超朝型にチェンジし、21時~22時には寝て、3時~4時に起床し、7時まで勉強していました。着替えもせず、ソファに寝転がりながら勉強する時もありました。通信制ということで気負わず、力まず勉強できたのが、私にはよかったです。

授業以外には、フライングカフェ(芸術教養学科の学習相談会)で学友みんなで庭園や博物館へ行ったり、東京・外苑キャンパスで講義を聞いたりするのが楽しかったです。アフターの飲み会もモチベーションがあがるきっかけになり、楽しみのひとつでした。息子も一緒に参加させていただくこともあり、貴重な体験でした。芸術を学ぶ仲間と美術鑑賞の感想を共有できるのもよかったですね。


大学を卒業後、さらにオンライン課程の大学院で学び続ける

― 大学院に進学されたきっかけは?

芸術教養学科を卒業したとき、卒業証書に「学士(芸術)を授与する」と書かれていて、「その先が欲しい!」と卒業式の日に思いました。先に進むのならば、この大学で得たことの延長がいいと。そこで、学際デザイン研究領域の開設を待ちわびて出願しました。

デザイン思考の成立した背景とそのプロセスを理解する「学際デザイン特講Ⅰ-1」動画講義
「学際デザイン特講Ⅰ-1」を担当する、早川克美教授。


「楽しくて仕方がない」学友とのコミュニケーションと大学院の学び

― 大学院で学びはじめてから気づいたこと、得られたことは?

1年次の現在は、ほぼ毎週のように同期とディスカッションをしていますが、いつも得るものがあります。芸術教養学科の時と同様、会社員と主婦業をしているので、時間はいつもパンパンですが、楽しくて仕方ありません。ほぼデザイン経験のない私ですが、「分からない」ところからスタートしてもいいんだ、と入学して気づきました。

また、学友とは毎週金曜日の夜にオンラインで集っています。子育てがあるので参加したりしなかったりですが、「今週は何をやるんだっけ?」「来週に備えてやっておくべきことは?」 と話すのが楽しい。授業のディスカッションの中でも、自分の投げかけた問いが、誰かの新しい視点になったり、自分も新しい気づきを得たり。そういったコミュニケーションがはかれた時はやりがいを感じます。オンライン大学院なので、まだ一度も実際にお会いしたことがないのですが、お互い「同期」と思って、互いに学び合っています。

クローズドなSNS「Workplace by Facebook」で教員や学友とコミュニケーションを行っている


モヤモヤと自分の中で育てることも大切

― 学生生活での印象深いエピソードは?

ある授業での先生からのフィードバックです。講評で「そんなに急いで結論を出したり、まとめたり、理解しようとしなくていい。モヤモヤと自分の中で育てることも大切」とコメントをくださったことがあります。仕事の癖で何でもパっと解決しようとしてしまう私に「学生である」ということをとても自覚させる一言でした。そういう先生とのコミュニケーションもやりがいを感じます。


新しい価値が日本に根付くことを、デザインしたい

― これからの目標、将来の夢は?

目標はMFAの取得と、学びを仕事に活かすこと。いま、社会人講師として働いている会社で、デザイン思考を用いたオリジナルの「企業研修」を開発したいと考えています。
それと、これは芸術教養学科にいた時から思っていることですが、乳児連れの美術鑑賞がもっと世間に認められるように提案していきたい。育児が大変だからこそ、美術館へ行って気持ちや思考がリフレッシュするといいなと。そういう価値が日本に根付くことを、いつかデザインしたいです。


芸術教養学科|学科・コース紹介
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/course/tenohira/

学際デザイン研究領域|通信制大学院
https://www.kyoto-art.ac.jp/tg/Interdisciplinarydesign/

 

  • 京都芸術大学 広報課Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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