2020年10月8日(木)京都芸術大学 望天館にて、京都府亀岡市との協定締結式が行われました。その内容は、亀岡市との連携を強化し、内閣府選定「自治体SDGsモデル事業」を共同で推進するというもの。亀岡市が魅力あるまちとなるよう、文化芸術の普及や活力ある個性豊かな地域社会の形成・発展を共同で進めてまいります。
締結の背景 ― アート・デザインの力で課題解決や地方活性化を
本学は、亀岡市の特長である「霧」をキーテーマに2018年より開催してきた「かめおか霧の芸術祭」について、拠点施設となる古民家を学生とともに改修するなど、地域に眠る資源や魅力に光を当て、アート・デザインの力で課題解決や地方活性化を図る取り組みを共同して進めてきました。
亀岡市では芸術祭をハブとして、農業や環境など様々な政策にアートを融合させることで、地域課題の解決を進めています。このような中、市の取り組みは、2020年7月にSDGs未来都市および自治体SDGsモデル事業として内閣府から選定されました。
本学は、空間演出デザイン学科教員の松井利夫教授が「かめおか霧の芸術祭」の総合プロデューサーを務め、芸術祭の拠点と位置付けた「KIRI CAFE」の運営にも本学の学生や卒業生が携わるなど、2018年より亀岡市と共同事業を推進しています。
そしてその集大成ともいえるイベント「素顔のかめおか」が2020年1月に開催され、本学の学生や卒業生が多数取り組みを披露するなど、地域芸術祭としての新たな形を示しました。



参考記事:かめおか霧の芸術祭-農業、技術の芸術化に挑む
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/608
かめおか霧の芸術祭
https://kameoka-kiri.jp/
そのような背景をもとに、亀岡市が魅力あるまちづくりをさらに推進するために、本学と連携・協力し、自治体SDGs モデル事業として提案した「かめおか霧の芸術祭×X(かけるエックス)」の取組を推進することになりました。
「かめおか霧の芸術祭 × X(かける エックス)」とは

アートの力を活かして地域課題の解決を図る「かめおか霧の芸術祭」は、地域の方々には手の届きにくい大型事業としての芸術祭ではなく、補助金依存度を下げ、地域課題に光を当て、1年を通して取り組むなど、芸術祭の常識の斜め上をいく独創的なアイデアから、「地方創生☆政策アイデアコンテスト2019」において、最優秀賞である「地方創生担当大臣賞」を受賞。 地域課題解決型の芸術祭モデルの新しい形を示しました。
「× X(かける エックス)」とは、この芸術祭を中心に、持続可能性を生み出すイノベーションハブとして、経済・社会・環境を活性化させていく枠組みのこと。地場産品や体験を市内外に販売するマーケット、導線の育成や、新陳代謝のある農業コミュニティの実現など、経済・社会・環境をはじめ、観光・商業・市役所庁舎の活用など、様々な政策との連携を広げながらまちづくりを推進していく取り組みになります。
本学が担う事業の一例としては、市民を交えたワークショップや会議、リモートワークに使えるスペースとして「開かれたアトリエ」を市役所レストラン内に整備。その設計を本学が担うこととなっています。
今回の協定締結によって亀岡市との連携を強化し、アート・デザインの力で地域に眠る資源や魅力に光を当て、魅力あるまちづくりを共同で推進していきます。
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