京都造形芸術大学の1年生982人が8月27日~9月11日の約2週間で制作する「京造ねぶた」。学科の隔てなく構成された23のクラスによる作品が、今年も瓜生山キャンパスの至る所に登場し、その点灯式と表彰式が9月11日に開催されました。
1年生が入学からの約半年間、さまざまなワークショップに取り組む基礎力養成プログラム「マンデイプロジェクト」の集大成としての作品づくり、それが「京造ねぶた」です。今年のテーマは「0/ZERO」。限られた制作期間で、完成イメージ図を作成することから始まり、角材と針金を組み合わせた土台に和紙を貼って完成させます。
そして迎えた点灯式。照明が落ちカウントダウンが始まりました。「3、2、1…」。その直後、巨大なねぶたが学生たちの眼前で輝きを放ちました。感動のあまり呆然としたり、仲間といたわり合ったり。ねぶたが発する白い明かりが、達成感や充実感がにじむ一人一人の表情を照らしていました。
全作品の点灯が終わり、いよいよ表彰式です。会場の春秋座は今か今かと待ちわびる1年生でぎっしり。次々と入賞作品とクラスが表彰されます。壇上に上がったリーダーは仲間に感謝の思いを伝え、培ってきた結束力の強さをうかがわせます。「学長賞」が最後に発表され、「水引」をモチーフにしたGクラスの『これ以上わけることができない存在』が選ばれました。発表されると仲間と抱き合い涙を浮かべる流す姿も。この瞬間を体感できるのも、仲間と励まし合い、手を取り合いながら制作に励んできた賜物です。
今回、惜しくも受賞を逃してしまった作品も、見ごたえのあるものばかりです。講堂、ピロティ、人間館などで15日まで展示されていますので、瓜生山キャンパスにお越しの際はぜひ、学生たちの力作をお楽しみください。そして、1年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。
(メインビジュアル撮影:中山博喜、点灯式・表彰式撮影:谷口あずみ)
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