SPECIAL TOPIC2019.07.13

京都アート

「えんとつ町のプペル」を見て、感じて、撮って―巨大立体絵本展示の体感イベントが開幕

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  • 京都芸術大学 広報課

大人気絵本の世界に入り込み、登場人物の1人になったかのような写真が撮れる―。想像力豊かな子どもにとっても、独特の世界観に浸りたい大人にとっても、誰もが大人気絵本の世界を丸ごと楽しめるイベントが始まりました。

西野亮廣さん原作の絵本「えんとつ町のプペル」の世界を再現したイベント「えんとつ町のプペル体験ツアー」が7月13日(土)、東映太秦映画村で開幕しました。会場でひときわ目を引く巨大立体絵本3点は京都造形芸術大学の学生約30人が制作。「西野さんの世界観を伝えたい」「『映える』写真を撮ってほしい」。プロジェクトに参加した一人一人の思いが結実し、臨場感の際立つ作品が並んでいます。

東映太秦映画村で開催されているイベント「えんとつ町のプペル体験ツアー」。会場に足を踏み入れると、京都造形芸術大生が絵本の世界を忠実に再現した空間が広がる

2016年に発行された「えんとつ町のプペル」は、4000メートルの崖に囲まれた煙突だらけの町を舞台に、突如現れたゴミ人間プペルと少年ルビッチに起こる奇跡の物語を描いています。これまでに累計40万部を世に送り出したほか、17年にインターネット上で無料公開されたことでさらなる評判を呼びました。

今回のイベントでは、本学の5学科から学生が集まり、展示物の制作から会場設営までのほとんどの工程を担いました。

圧倒的な存在感を放つ2.4m四方の巨大立体絵本の制作が、学生の最も重要な役割でした前回の記事で紹介したように、3グループに分かれた学生は、プペルの登場場面、プペルとルビッチが煙突の上で会話する様子、満月を背景に2人が一緒にいる最終盤のシーンの三つを題材とすることに決め、西野さんからの応援メッセージを励みに制作に挑みました。

大型プリンターで出力したイラストを慎重にパネルに貼り付ける
何枚ものパネルをつなぎ合わせて、一辺2.4mの巨大立体絵本を作る

立体絵本は、切り抜いたイラストを何層にも重ねることで遠近感を出し、人が出入りできるスペースを設けてえんとつ町の住民になったかのような写真が撮れることが特徴です。学生たちは学内の大型プリンターで巨大なイラストを何枚も出力し、パネルに貼り付けて必要なパーツを切り出していきました。お客さまに安全に楽しんでいただけるように木工で部品の補強にも取り組みました。

必要なパーツをカッターナイフで切り出していく
細かい切り出し作業には計画性と繊細さが求められる
パネルが完成するにつれて、巨大作品の全貌が現れてくる
補強材となる木工も自分たちの手で作り上げた

設営作業は2日がかりで行われ、大学から運び込んだ立体絵本のパーツを次々と組み合わせ、巨大作品を完成させていきました。会場入り口付近で待ち受ける立体絵本は、プペルの心臓部分に内側から青緑色のライトを当てて絵本のビジュアルを忠実に再現。最終盤の立体絵本ではプペルとルビッチに挟まれてスリーショット写真を撮ることができます。

イベント会場に移ってからも細かな修正を繰り返し、出来栄えの向上に努めた
絵本に入り込んだかのような写真を撮ってもらうため、パネルの間に人が出入りできる空間を設けた
パネルを何層にも重ねて立体感を演出
アイデアを出し合い、細部までこだわり抜く
ゴミ人間プペルの登場シーン。心臓部分を青緑色のライトで照らし、再現性を高めた
絵本の表紙にも使われる1枚。「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」。2人の会話が聞こえてくるかも
涙を流すプペルとルビッチと同じ目線で物語の世界を体感できる

立体絵本をつなぐように全41枚の原画を展示しており、まだ絵本を読んだことがない人でもストーリーを理解しながら巡ることができます。原画の間には「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」「痛みはふたりでわければいい。せっかくふたりいるんだよ」などと絵本に登場する印象的な言葉を学生が選抜して紹介しています。

「痛みはふたりでわければいい」「会いにきてくれたんだね、父ちゃん」。心に残る言葉が並ぶ
原画とともに言葉を読み進めながら巡れば、絵本を読んだことがない人でもストーリーを理解できる

イベントのもう一つの目玉は京都初上陸のプペルVR(バーチャル・リアリティー)です。絵本の世界を疑似体験できると全国で話題を集めた約15分のアトラクションでは、光り輝く美しい町並みやキャラクターの生き生きとした掛け合いを楽しむことができ、えんとつ町の世界観を体感できること間違いなしです。

専用ゴーグルを着けると、あなたもえんとつ町の住民の仲間入り!?絵本の世界に迷い込んだかのような感覚を楽しめる

会場を彩るちょうちんや案内板、制作過程を紹介するパネルも設置され、全ての作業が完了すると、一帯はえんとつ町の空気感が充満。幻想的な空間へと生まれ変わりました。

会場に飾られるちょうちんには、制作に携わった学生一人一人の名前を記した
案内板に従って進むと、会場のパディオス3階多目的ホールにたどり着く
題材選定から設営までの期間は約1カ月。制作の様子をパネルで紹介している
イベント会場への入場は無料。VR体験は対象年齢7歳以上で1人1,000円
切り抜いたパネルを何層にも重ねることで立体感を出し、臨場感あふれる作品に仕上げた
思い思いのポーズで写真に納まれる
学生たちは一足早く会場を見学し、自分たちで手掛けた幻想的な雰囲気を楽しんだ
撮影した写真は「#京都プペル」をつけてSNSに投稿すると、原画パネルが抽選で当たる

巨大造形物とVR体験でえんとつ町の世界を楽しめるのは日本初の試みで、会場を後にするころには誰もが「プペル通」となり、独特の物語世界の余韻に浸るはずです。

さらに、「#京都プペル」をつけてSNSに写真を投稿された方の中から抽選で10名様に、展示している複製原画パネル(3枚組)をプレゼントするキャンペーンを開催します。ぜひ自慢の1枚を応募してみてください。

開催期間は9月1日(日)まで。入場無料(VR体験は7歳以上1000円、映画村入村料が必要)です。見て、聴いて、感じて、撮って―。えんとつ町で素敵な思い出をつくってください。

プロジェクトに参加した京都造形芸術大学の学生たち。「西野さんの絵本の世界観を伝えたい」「『映える』写真を撮ってほしい」。それぞれの学生の気持ちが一つになり、大人気絵本の世界観を再現した

(会場での撮影:高橋 保世)

東映太秦映画村×京都造形芸術大学「プペル体験ツアー」

西野亮廣さん原作絵本の世界が映画村に出現。
話題のプペルVRが京都初上陸!!

京都造形芸術大生が総力を結集してプペル史上最大の立体絵本を制作しました。

開催期間 7月13日(土)~9月1日(日)
開催場所 東映太秦映画村パディオス3階多目的ホール
営業時間 午前9時〜午後5時(8月3日・4日・10日~15日・17日・18日は午前9時~午後9時)
入場料 無料(VRシアターは7歳以上1.000円、映画村入村料が必要)
問い合わせ先 ナビダイヤル 0570-064349

http://www.toei-eigamura.com/event/detail/235

 

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