REPORT2019.05.09

京都歴史プロデュース

「京造ねぶた」が東京へ!-日本橋高島屋開催の70周年記念『京都展』で展示

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  • 京都芸術大学 広報課

東京の日本橋高島屋で5月8日(水)から13日(月)まで開催されている、京都物産出品協会・70周年記念『次代につなぐ京の味と技展―京の源流―(以下、京都展)』で、京都造形芸術大学の学生が手掛けた「京造ねぶた」のインスタレーション作品が展示されています。

会場の様子。ねぶたの展示では非常に珍しい、天井からの吊り下げ展示で会場を彩る

「京造ねぶた」とは、本学の通学部に入学した1年生全員が取り組む本学の名物授業の基礎力養成プログラムの中で制作する巨大ねぶたのこと。青森の伝統行事「青森ねぶた」からその制作技術や共同作業のプロセスを学び、針金・和紙・角材を使い全て手作業で造形します。色鮮やかな青森ねぶたとは対照的に、真っ白な輝きを放つのが京造ねぶた最大の特徴です。(基礎力養成プログラム「京造ねぶた」: https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/434

今回、日本橋高島屋の作品を手掛けたのは、学科・学年関係なく全学から参加者を募り集まった23名の学生。社会実装プロジェクトの一つとして取り組みました。2019年2月から4月まで、春休みの約2か月間で作り上げたのは「舞妓」「東西南北の守り神 ”四神”」「提灯」。全員が京造ねぶたの経験者とあって、細かな針金細工や和紙の重なりで模様を表現するなど、細部まで装飾が施された難易度の高いものを、一つ一つ丁寧に仕上げていきました。

 

-展示作品の紹介

日本橋高島屋の催事会場に展示されている作品を紹介します。

【舞妓】

今回の作品のメーン。京都を想わせる等身大サイズの3体の舞妓は、季節の花をあしらった華やかな着物を着用。手には番傘・扇を持つ。着物の裾など細部まで和紙や針金で細かな装飾が施されているので、見上げた時の美しさは絶品。

着物の裾。針金細工と和紙の重なりで模様を表現している

 

【四神】

京都の各方角の守り神「北:玄武」「南:朱雀」「西:白虎」「東:青龍」。京都らしさを想わせるだけでなく、催事会場の四方に配置することで本展を見守る。四神は下方を向いており、来場者が鑑賞しやすいように設計されている。

「北:玄武」
「南:朱雀」
「西:白虎」
「東:青龍」

 

【提灯】

提灯の模様には、京都の有名な寺社仏閣の紋が、そして背面には各所のイラストがデザインされている。また高島屋での開催にちなんだ、ひと回り大きなサイズの高島屋提灯も制作。

 

-設置作業の様子

会期前日の5月7日(火)、本展会場で設置作業が行われました。京都から2名の学生も駆けつけ、作品に傷がつかないよう作業は一つ一つ丁寧に進められました。

(撮影:顧 剣亨)

 

-制作中の様子

2019年2月~4月に学内で行われた制作の様子も紹介します。春休み期間にも関わらず、参加学生は制作に打ち込みました。

BSフジ『小山薫堂 東京会議』の取材で、学内の制作現場を訪れた小山副学長。4月27日(土)放送の同番組内で、作品が紹介された

学生の作品が70周年を迎えた京都展を盛り上げます。本展は今月13日まで開催。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

 

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