美術館が映画の撮影現場に変わる #3 ―映画『BOLT』公開撮影日決定[ヤノベケンジ展「シネマタイズ」(高松市美術館)]
- 瓜生通信編集部
7月16日から高松市美術館で開催されている現代美術家のヤノベケンジによる展覧会、ヤノベケンジ展「シネマタイズ」の会場内で、映画監督の林海象がメガホンをとり、俳優の永瀬正敏が主演を務める映画『BOLT』の撮影が行われる。美術館の中で、アート作品を映画美術として撮影が行われるという、世界でも例を見ない試みだ。
この撮影現場には、京都造形芸術大学映画学科の学生、同大学でヤノベケンジがディレクターを務めるULTRA FACTORYの学生をはじめ、姉妹校で林海象が教授を務める東北芸術工科大学の学生ら総勢約30名も参加する。
また、この撮影現場はヤノベケンジ展「シネマタイズ」の来場者にも公開される。(撮影スケジュールにより、鑑賞不可の時間帯あり。)
映画『BOLT』撮影現場公開
企画展示室(2つ目の展示室)に進み、観覧スペースから撮影風景を鑑賞。
〔撮影観覧においての注意〕
◆撮影本番中、リハーサル中及び準備中に、撮影本体・スタッフ・出演者に迷惑行為や撮影に支障がある行為を行った場合、退場措置の可能性あり
◆場内でのカメラ(携帯カメラ含む)・ビデオによる撮影、録音等は禁止。
◆諸事情により、やむを得ず本公開撮影を中止する可能性あり。
◆公開撮影時には映画『BOLT』製作委員会、ウルトラファクトリー、京都造形芸術大学、東北芸術工科大学、高松市美術館、及びマスコミ各社の取材による撮影、記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ、SNS等にて放映・掲載される場合がある。また、撮影の模様が後日販売されるDVD商品等 に収録される場合がある。公開撮影における個人情報(肖像権)は、本公開撮影会場に入場されたことにより、上記に使用されるということに同意したものとする。
期間 | 2016年8月29日(月)~9月4日(日) |
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時間 | 9:30~19:00(日曜~17:00) ※入室は閉館30分前まで ※撮影スケジュールにより、鑑賞不可の時間帯あり。 |
場所 | 高松市美術館2階企画展示室 |
入場料 | 2階展示室受付で観覧券を購入の上入室(一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料) |
問い合わせ先 | 高松市美術館 TEL 087-823-1711 |
ヤノベケンジ展「シネマタイズ」詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/events/1286
映画『BOLT』(SF短編映画)について
〔あらすじ〕
ある日日本のある場所で大地震が起きた。その振動で原子力発電所のボルトがゆるみ、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始めた。その高放射能冷却水をとめるために、ボルトを締めにゆく男たちの物語。 『BOLT』は、林海象監督による短編映画3部作の内、2014年撮影の第2話『GOOD YEAR』、2015-2016年撮影の第3話『LIFE』に続いて撮影される第1話。
監督 | 林海象 |
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出演 | 永瀬正敏、佐野史郎、金山一彦、後藤ひろひと、吉村界人、月船さらら、佐々木詩音(京都造形芸術大学 映画学科 俳優コース3年)、田端奏衛(京都造形芸術大学 映画学科 俳優コース4年) 他 |
美術 | ヤノベケンジ |
公開 | 2017年劇場公開予定 |
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瓜生通信編集部URYUTSUSHIN Editorial Team
京都造形芸術大学 広報誌『瓜生通信』編集部。学生編集部員24名、京都造形芸術大学教職員からなる。