京都芸術大学の正面階段を登って、登って、登ったところにある学生食堂。もともと安くておいしいと評判でしたが、この度2023年9月20日(水)にリニューアルオープン。一体何が変わったのでしょうか? 潜入調査してみました!
よりおいしく、より使いやすく
①タッチパネルで注文可能に! キャッシュレスにも対応
今まではカウンターまで行って注文をして、ごはんを受け取ったあとはレジでお会計をしていました。そうじゃない学食って見たことがないのですが、リニューアル後の新システムはなんとタッチパネルで注文をして番号を待つだけ。こんなのマクドナルドや松屋でしか見たことない! また現金・交通系IC・PayPay等様々な決済方法に対応しているため、スマホひとつで気軽に食べに行けますね。
②定番メニューがおいしくなってパワーアップ!
以前は1日に1種類だけだった定食が、毎日チキン南蛮・チキンステーキ・とんかつの三種類に。チキン南蛮はタルタルソースに刻んだらっきょうを混ぜ、とんかつはこだわりのろく助塩を付けて食べる本格派です。麺類では、ラーメンがこだわり鶏チャーシューと刻み玉ねぎでおいしくなったほか、焦がしたパスタが決め手のナポリタン等パスタが新登場! かけうどんや唐マヨ丼等、定番メニューもさらにおいしくなって健在です。
③ほうじ茶と緑茶が飲み放題
今回のリニューアルに伴って、ワンタッチでお茶・水が出てくる給茶機が新しく設置されました。個人的には以前のレモン水も好きでしたが、緑茶とほうじ茶が温・冷を選べて飲み放題なのはうれしいですね。
リニューアルを盛り上げる施策
リニューアルの少し前から、学内のそこかしこに愉快なポスターが貼られていたことにお気づきですか?
また、現在残念ながら予定枚数が終了してしまいましたが(※近日復活予定)、リニューアル直後にトレイの上にメニューの魅力を伝える「トレーマット」が敷かれていたのを覚えていますでしょうか。おいしさの秘密を楽しく知ることが出来るこのマット、実はこちらの三人が作ったものなんです。
くわしくはこちらの記事でどうぞ!
利用者インタビュー
さてさて、ここからは実際にリニューアルオープンの日に学生食堂を訪れていた皆さんにお話を聞いてみました。まずはこちらのお2人。
リニューアル前には学食に1度しか来たことがなかったというお二人。実は入学直後から「一回行ったらいいやんな」という残念な口コミを聞いていて、同じ感想を持ってしまったのだとか。でも、リニューアル後の学食はどうでしたか? と訊ねてみたら、「おいしかったです!」と口を揃えて答えてくれました。丼物のイメージを持っていたため、定食が充実していることに驚いたそう。
――学食に求めるものはなんですか?
「「安さです!」」
――すごくきれいにハモりましたね(笑)。これからも来たいですか?
ひらさん「人間館は遠いので毎日は来れないけど、週1くらいは通いたいです」
やましたさん「でも500円切ってたら嬉しいなあ……」
お次はこちらのお二方。同じ高校出身で、おひとりは学外生。なんと新潟から遊びに来てくれたのだそうです。
――おいしいですか?
こじまさん「おいしいです!」
――生絞りレモン(※チキンステーキ定食のセールスポイントです!)、感じますよね。素材にこだわったらちょっと高くなっちゃったけど、どうですか?
こじまさん「おいしいので納得してます」
――さかたさんはいかがですか? ご自分の大学の学食と比べてみて。
さかたさん「うちの大学よりおいしいし、すごく安くてびっくりしてます」
教職員の皆さんにもリニューアルの感想を伺ってみました。
まずはよしかわ哲郎(マンガ学科教授)先生。本日はカレーをお食べになっていました。
――固形のココナッツミルク(※カレーの隠し味)、気付きました?
「気付いたよ!(笑)」
――このトレイマット、情デの学生さんの作品なんですよ。
「いいねえ、素晴らしい」
――もともとご利用されてましたか?
「遠いし階段がえぐいから敬遠してたんだけど、試しに来てみたら安いし量もちょうどいい。いいなと思ってちょこちょこ行こうと思った矢先にリニューアルがはじまって……(笑)」
――学食のどこが魅力ですか。
「お財布に優しいし、夏でも涼しいでしょう。それにここに座ると、学生の皆さんが楽しそうにしてるのを眺めながら食べられるのがよくてね」
――リニューアル、いかがですか?
「おいしくなったし、システムがわかりやすくなった! 行列も少なくなりそうでいいですね。1万円札も使えるし……(笑)」
こちらのお二人もご満悦。「塩でとんかつ食べるの、うまい。正解だね」
最後は経理課 谷川さん、前田さん、教学支援二課 熊谷さんの三人。
谷川さんと前田さんは、もともとほぼ毎日学食を利用されていたそう。リニューアルのご感想はいかがですか?
谷川さん「おいしかったです」
前田さん「パスタが増えたのがよかったですね」
今回新たにメニューに加わったパスタ。特にナポリタンは、両面ともに麺を焦がしているのがウリだそうです。お値段はいかがですか? と訊ねると「職員はいいけど学生さんにはどうかな~」とのこと。確かに、定食は以前400円ちょっとだったのに、いまは550円~600円ですね。大人からしてみれば何てことのない価格ですが、学生の皆さんにとってはどうでしょうか。
食レポ
みなさん食べている途中か食べ終わったあとにインタビューをしてしまったので、実際どんな味だったのかがわかりませんでした。ということで、僭越ながら食べて確認してみました!
【1日目】
ろく助塩とんかつ定食
待機列がほとんどなくなる13時ごろを狙って訪れた私が最初に頼んだのは、ろく助塩とんかつ定食(600円)。
受け取ってびっくり。カツが、大きすぎます。これ……普通のとんかつの2倍くらいありませんか?
お塩を付けて一口食べてみれば驚きのサクサク触感! 揚げたてなのがわかります。添えられている店長のこだわりの「ろく助塩」は、ただのお塩ではありません。お塩に干椎茸、昆布、干帆立貝のだしを加えた料理人御用達。これがアツアツのカツにぴったりなんです。
職員の皆さんからも「ボリュームがすごすぎる」「おなかがはちきれそう……」「600円でこれは逆詐欺(コスパが上振れしすぎてお腹の容量をオーバーしてしまうことを指す)でしょ」と大好評のトンカツ定食。ちょっとした自分へのご褒美にいかがですか?
鶏醤油ラーメン
お次は鶏醤油ラーメンをいただきました。
リニューアルで生まれ変わった鶏醤油ラーメンは店長みずから毎日仕込んでいるという鶏チャーシューと刻み玉ねぎが特徴です。
学食のラーメンと言えば特徴のない醤油味に既製品の薄いチャーシュー……というイメージが覆りました。玉ねぎの甘みと香りによってまろやかで食べやすく、ホッとしたいときに食べたい一杯。鶏チャーシューはしっとりとやわらかく、味が良く染みています。麺の量もたっぷりで、普通の人ならこれ一杯でも十分にお腹いっぱいになるはず。でも学生の皆さん、小鉢(100円)で野菜を食べることも忘れずに!
【2日目】
この日は12時半ごろに到着したのですが、昼休みの間にご飯を食べようとする学生さんでにぎわっておりました。というわけで空くのを待ってから注文をしました。やはり13時ごろが狙い目のようです。しかし食べたかったパスタが売り切れ! 残念でした。
ラー油そば
メニュー表を見ていた学生さんが「冷たいメニューってないの?」と言っていたのですが、あります(ラー油そばは、冷たいお蕎麦です)。
刻み海苔と揚げ玉をまぶした冷たいお蕎麦に、ラー油の効いた麺つゆが添えられています。
ラー油そばという名前をちょっと見ただけだと「油そば」的なものを想像されるかもしれませんが、真逆です。ラー油とゴマの香りが麺つゆの風味を持ち上げるように感じられる、さっぱりとした一品です。薄切り豚肉の冷しゃぶが添えられたラー油肉そば(450円)もとっても美味しいと思います。
チキン南蛮
お次はチキン南蛮定食です。
トンカツ定食に続いてびっくりしてしまいました。大きな鶏肉が3枚も乗っていますし、やはり揚げたてです。これで550円はすごすぎませんか。らっきょうを刻み入れたタルタルソースと、甘酸っぱい餡のハーモニーも素晴らしいです。
というわけで、思わず私もお腹がいっぱいになりました。
食レポを終えて
いやあ、本当においしかったですね。自分の学生時代を思い出しても、こんなおいしい学食があるなんて羨ましすぎます……!
今回紹介したメニューの他にも、三種の出汁が魅力のうどん・そばや新メニューのパスタたち……まだまだご紹介するべきものがあり、本当は勝手に全メニュー制覇をして勝手に全レビューをしたいところなのですが、〆切がありますのでここで失礼いたします。
普段のお昼に、お金をかけずに贅沢したい日に――皆さんも京都芸術大学の学生食堂を利用してみてくださいね!
営業情報
※本記事のメニュー料金は、取材当時(2023年9月)のものです
(文=天谷 航)
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