フランスの前衛劇詩人であり、外交官でもあったポール・クローデルが、大航海時代を舞台に書き上げた長編戯曲「繻子の靴(しゅすのくつ)」が、12月10(土)11日(日)の2日間、京都芸術劇場 春秋座で上演される。
戯曲としては大長編となる本作は、クローデルの生地フランスではかつて徹夜上演も行われたほどのスケールの大きさ。日本で全編を通した「全曲版」が上演されるのは、今回の京都芸術劇場 春秋座での公演が初となる。上演時間はおよそ8時間となる予定だ。
翻訳・構成・演出は渡邉守章。剣幸、吉見一豊、石井英明、阿部一徳といった実力派俳優陣に加え、野村萬斎(映像出演)、茂山七五三、茂山宗彦、茂山逸平ら狂言師、岩澤侑生子、岩﨑小枝子、鶴坂奈央、千代花奈、田中沙依、片山将磨、山本善之、磯貝優志といった若手俳優陣も出演する。また、映像・美術として高谷史郎が、演出助手に木ノ下裕一が参加している。
12月の公演に向けて稽古が続いている。ドニャ・ミュジーク、月の2役を演じる田中沙依、そして少年シャルル・フェリックスを演じる京都造形芸術大学 舞台芸術学科に学ぶ現役大学生の磯貝優志に稽古場で話を聞いた。
チケットは現在発売中。詳細は下記のサイトまで。
繻子の靴
フランスの劇作家ポール・クローデル(1868~1955)が
大使として滞日中に完成させた戯曲。「1 日目」~「4 日目」と名づけられた四部構成となる。大航海時代の新旧両世界を舞台にした、人妻ドニャ・プロエーズと騎士ドン・ロドリックの、カトリック世界では許されない恋を描く。
会場 | 京都芸術劇場 春秋座 |
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電話番号 | 075-791-8240 |
日程 | 12月10日(土)11日(日) |
開演 | ともに11時 ※終演予定20時 |
チケット | 下記URLより |
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瓜生通信編集部URYUTSUSHIN Editorial Team
京都造形芸術大学 広報誌『瓜生通信』編集部。学生編集部員24名、京都造形芸術大学教職員からなる。