REPORT2021.08.06

ファッションアートジュエリー

京都藤井大丸にて期間限定ショップ“Don’t run at the poolside”をオープン!― UMMM×空間演出デザイン学科

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  • 京都芸術大学 広報課

空間演出デザイン学科「UMMMゼミ」に所属している3年生が、京都藤井大丸店にて期間限定ショップ“Don’t run at the poolside”をオープン。3階特設スペースにて、7月30日(金)~8月15日(日)の期間、ファッション、ジュエリー、雑貨、アートワークなどの商品を展示販売しています。

UMMM×空間演出デザイン学科

「UMMMゼミ」は、2013年より継続して開講している、“公共空間で人の心を動かすデザイン”をテーマとした3年生のゼミ。産学連携の一環として、京都のデザイン事務所「UMMM(ムム)」をクライアントに迎え、クライアントの求めるブランドテーマによる商品企画や空間演出、展示販売を実践する授業です。

UMMM (ムム)

2012年、北原和規・中野可奈子・宗幸・藤井良平の4人のデザイナーによりデザイン事務所UMMM(ムム)創立。 デザインの領域はグラフィック、写真、ディスプレイ、空間、WEB、ファッション、ディレクションと多岐に渡る。 ファッションブランドKIWIを立ち上げ、「Renewal」をテーマに展開している。

本ゼミでは、UMMMが主催するファッションブランド「KIWI(キウイ)」とコラボし、毎年新しい視点で空間を捉えながら、これまで大阪駅直結の商業施設LUCUA 1100(ルクアイーレ)にて展示販売を行ってきました。

昨年度は残念ながら新型コロナウイルス感染防止のため、展示販売は行えませんでしたが、今年度は京都唯一の地場百貨店として創業以来140年以上の歴史を誇る、京都藤井大丸にて展示販売を行うことになりました。

 

Don’t run at the poolside

今年度のショップテーマは、“Don’t run at the poolside”。和訳すると、「プールサイドで走らないで」。
目まぐるしく過ぎていく生活の中でふと、プールサイドをゆっくり歩くように周囲を見渡すと、普段は見落としてしまっている豊かさに気づくことがあります。

生活の中に確かにあるけれど、普段は気がつかない豊かさに着目して、ジュエリーや雑貨などのオリジナル商品を制作しました。学生たちは「今あるもので今を楽しむ方法、“感覚のリニューアル”をぜひお客様にも楽しんでいただければ」と言います。

ビート板型のショップカード。水にゆれる文字が可愛らしい。

 

3ヶ月にわたる準備期間

「このディスプレイの授業があったから入学しました」「この授業の展示を見て学科のことを知りました」と多くの学生たちに人気のUMMMゼミ。学生のショップにかける思いもひと際熱いものがあります。

4月にゼミが始まってから、学生は空間班と商品班に分かれて企画立案してきました。今回はレディースファッションフロアでの出店。場所の雰囲気も考慮しつつ、全体テーマ“Don’t run at the poolside”をふまえながら、各班でアイデアを形に落とし込んでいきます。

商品そのものはもちろん、そのパッケージも重要。商品の良さを漏れなく伝えるため、手に取ってもらうためには、どんな見た目に仕上げるべきか試作を繰り返します。
また、商品をよりよく見せるため、ショップに興味をもってもらうためには
店舗全体の雰囲気も肝心。商品の陳列方法をはじめ、什器の配置や壁紙のデザインなど空間班もミーティングを重ねます。

当たり前ですが、今回制作するものは、お客様がお金を払って購入する売り物です。学生たちは商品になることを意識しながら作業を進めていきました。クライアントであるUMMMさんへ何度もプレゼンを重ね、アイデアをブラッシュアップしていきます。

作品を手に取りながらUMMMのみなさんが一つずつフィードバックしてくださいます。
商品のディテールを説明。


最初のうちは自信のなさからか、プレゼンに対して苦手意識が強い学生が多かったようですが、何度か場数を重ねていき、だんだんと思いのこもった提案ができるようになりました。UMMMのみなさんもその姿に応えるように、学生のアイデアを決して否定せず、「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」「こういう視点もありだね」と、学生の思考を広げるようなアドバイスを投げかけてくださいました。


実店舗での店舗準備期間はおよそ2日ほど。店舗準備に入る前日の夜遅くまで制作に追われていたとか。少々疲れ気味の学生でしたが、どんどん形になっていく店舗の様子に興奮する姿も見受けられました。

 

こだわりのつまった空間デザイン

まずは店舗の空間デザインをご紹介します。テーマでもあるプールを感じさせるような演出があちらこちらに。

青色のタイルが全体をさわやかなイメージに仕上げています。なんと素材は牛乳パック。さまざまな材料で試作したところ、牛乳パックの材質がイメージにぴったりだったとか。牛乳パックを水に浸して薄い皮作り、それをミキサーにかけて、青い色をのせて、と制作工程を聞くだけで気が遠くなりそうですが、夜な夜な明け方まで作業したというので、その作業量は計り知れません。

フィッティングルームは、プールのシャワー室をイメージしました。シャワー実物を飾り、壁面と床はタイル仕立てに。着替えた後にも、フィッティングルームの中で写真を撮りたくなるような仕掛けが感じられます。

壁面にはバスタオルも。まるで本物のシャワールームのよう。


ビート板を乗せた什器によって、まるで水中にいるような感覚に陥ります。ビート板の濃いブルーが商品を鮮やかに際立たせます。なんとこの什器は一からの手作り。実家が鉄工所で溶接技術を学んだ学生が制作しました。

思わずときめく販売商品

次に販売商品の一部をご紹介します。花束用の買い物袋や石鹸でできた花瓶、アイスに見立てたZINE(小冊子)など新しいアイデアに富んだ商品が店頭に並びます。

カタログ用の写真は、なんとすべて学生が撮影しました。空間デザインコースの学生は2年生の時に写真の授業を履修しており、今回も空間デザインコースの学生が写真撮影を担当しました。中には大学の敷地内と思われる背景もありますが、うまく切り取っていい雰囲気で演出しています。


最後にゼミに所属する、山崎美緒来さん、大久保妙子さんより感想を伺いました。
「商品を販売するといっても、準備すべきことがたくさんあります。その一つひとつに全力を出すことが大切だと感じました。作品づくりをがんばる、パッケージをがんばる、どれか1つでなく、ディスプレイや空間、販売方法、告知、モノを販売するために必要な要素全てにおいて全力です!経験の少ない私にはハードルが高く過酷でしたが、モノを販売できることや学べる環境への感謝を改めて感じることができました」(山崎さん)。

「私はとてもケチなので、ものを買うとき衝動で買うことは滅多にありません。
自分の制作した商品にお金を払っていただくということは、買ってくれた方にとって少なからず“何かと天秤にかけても欲しい気持ち”があると思って貰えたということになると思います。
この授業ではブランディングやディスプレイの基礎だけでなく商品をつくること売ること買うことの難しさや楽しさ、大切さを学ぶことができました」(大久保さん)。

 

商品によっては一点ものもあるとか。品切れになる前にぜひ、お早めにご来店ください!

Limited shop by KIWI seminar “Don’t run at the poolside”

会期 7月30日(金)~8月15日(日)
営業時間 10:30AM~7:00PM
会場 藤井大丸 3F 特設スペース
販売商品 ファッション・ジュエリー・雑貨・アートワーク etc
参加学生 空間演出デザイン学科3年生 25名

https://www.fujiidaimaru.co.jp/

 

  • 京都芸術大学 広報課Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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