REPORT2021.07.09

アート教育

修了に向けてラストスパートをかける修士2年生 ― 作品展「SPURT2021」が開催。

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  • 京都芸術大学 広報課

京都・瓜生山キャンパスのギャルリ・オーブにて、大学院修士2年生による作品展「SPURT2021 ― 大学院芸術研究科芸術専攻修士課程2年次生作品展」が始まりました。

修士課程2年生のうち、制作系の院生 61名の作品が一堂に展示されています。
領域としては、芸術文化や文化創生、美術工芸、デザイン、環境デザインと多岐にわたり、展示作品も平面や立体、映像など多種多様です。

昨年度は感染拡大防止のため、オンライン上での展示となりましたが、今年度は感染症対策を行い、会場展示を行うことができました。

SPURT2021のご挨拶

芸術専攻(修士)のSPURT展は、グローバル・ゼミ、文化創生、芸術文化、歴史遺産研究、美術工芸、デザイン、環境デザインといった多様な専門領域で学ぶ大学院修士2年次生77名のうち、特に作品を制作する学生達が、半年後の修士学位申請に向けた「ラストスパート」を目前にして、それぞれのテーマに基づく作品を発表する場となっています。

新型コロナウィルスの感染状況は現在もなお予断を許さぬ状況にありますが、感染防止対策を徹底させた上で、ここギャルリ・オーブの実空間において実施する運びとなりました。ご来場の皆様におかれましても、感染防止対策へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

修士2年次生にとって、7月の夏の暑さも増すこの時期は、大学院で探求してきたここまでの研究成果をあらためて見つめ直し、半年後の集大成に向けて、より高次の視点を獲得すべく自らを謙虚に問い、思想と技の双方を徹底的に高めてゆく時期でもあります。この時期に実施される本展は、まさにその切磋琢磨が行われる場であり、修士研究の最終方針を定めるためのSPURTをかける場であると言えるでしょう。

本展の会場構成は、各領域代表のメンバーが意見を交え、協力して創り上げたもので、様々な創意工夫が込められています。本展をご高覧いただき、
学生達にご助言など賜ることができましたら幸甚です。


2021年7月
京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻(修士)専攻長
河合健


開催前日に大学院担当教員による作品講評会が行われました。
講評会というと、他受講生とともに、1名ずつ順々に担当教員からの講評を受けるイメージがありますが、本展は少し違います。

講評会中、学生は自身の作品の前でスタンバイし、教員はそれぞれ自由に作品を回覧。その場で学生と対話しながら、一対一の講評を行います。13時から18時までと長丁場でしたが、普段は指導を受ける機会のない、他分野所属の先生からも講評を受けることができるまたとない機会に、講評を聞く学生の顔も真剣でした。


また、指導担当教員には一人一票投票権が与えられており、上位の学生には賞が授与されます。学長特別賞として「吉川左紀子学長特別賞」、そして、SPURT賞として「SPURT 2021 the Gold Prize」「SPURT 2021 the Silver Prize」「SPURT 2021 the Bronze Prize」の4つの賞が準備されています。

受付に設置されている投票箱とDM。(DMデザイン:HONG CHUNJING、デザイン監修 :  佐藤博一教授)


受賞者の発表は、7月8日(土)17時よりギャルリ・オーブにて行われました。では、受賞作品をご紹介します。
 

吉川左紀子学長特別長

張鄭ショウ Zang Zhengjie(環境デザイン領域 ランドスケープ分野)

指導教員:河合健

《聴覚・嗅覚からの梅小路公園改修案》


昨年度、中国廬山と日本庭園を比較して、現在のランドスケープデザインは視覚体験を追求しすぎる問題を発見した。人と自然との共感の媒介は、視覚以外にも、聴覚、嗅覚、触覚、味 覚がある。この問題は中国だけではないと考えられるので、廬山と類似した問題がある梅小路公園を敷地として、感覚器官の聴覚と嗅覚の角度からより具体化し、改善を試みた。
また、音と匂いは自然と人間(聴覚と嗅覚)をつなぐ重要な要素の一つであり、人間の情緒と心理にもプラスの役割を果たすことができる。本作品では、実際に調査した音とにおいのデータとアンケートをもとに、聴覚と嗅覚の角度から、人と自然の共感を生み出す空間を設計した。


 

SPURT 2021 the Gold Prize

國本真美子 Kunimoto Mamiko(環境デザイン領域 建築分野)
指導教員:小野暁彦
 

《corner architecture》


建築空間を「隅」に還元することで、人間の空間知覚と情動の関与を探る。


 

SPURT 2021 the Silver Prize

御村紗也 Mimura Saya(美術工芸領域 油画分野)
指導教員:神谷徹
 

左から《Keep it down》、《息を吐いてから吸う》

ある景色を閉じ込めて、 自分とそれを包む空間と時間の尊さについて知る。
その泡沫の香りのように触れられぬ存在を手に取れる形にする。


 

SPURT 2021 the Bronze Prize

李偉坤 Li Weikun(文化創生領域 地域文化デザイン分野)
指導教員:服部滋樹
 

《食卓の上に身体の記念物》


消費社会に生きる現代の私たちが暮らす生活用品ほとんどが工場で作られており、不自由なく楽に過ごすことができている。材料を得るための体の使い方、ものづくりの身体の使い方など、人間が本来生きる為に持っていた身体の使い方を全部機械に任せている。今回の映像作品は現在の日常生活シーンから見て、ものづくりの身体の動きを再現し、人間の身体の知恵を見出す試みである。



受賞者のみなさん、この度はおめでとうございます!

 

修了制作までのスパートでもあるSPURT展、それぞれの作品に修士2年生の意気込みが感じられます。気合いの入った作品たちを、ぜひご高覧ください

修士2年生の今後の活躍がますます期待されます。

 

SPURT2021 ― 大学院芸術研究科芸術専攻修士課程2年次生作品展

会期 2021年7月6日(火)〜7月20日(火)

 ※会期中無休

時間 10:00~18:00
場所 ギャルリ・オーブ
主催 京都芸術大学 大学院準備室

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一般の方は瓜生山キャンパスに入構いただくことができません。何卒ご了承ください。

 

  • 京都芸術大学 広報課Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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