REPORT2021.05.26

アート

制作と模写、表裏一体の日本画コース選抜展。―「画心展・倣古展 2021」

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  • 京都芸術大学 広報課

京都・瓜生山キャンパスのギャルリ・オーブにて、日本画コースの選抜展「画心展・倣古展」が始まりました。

「画心展」は、本学教授であった石本正の命名のもと、制作意欲旺盛で優秀な卒業生に発表の場を与え、制作活動の基盤作りの後方支援を目的として2004年からスタートしたもの。毎年、京都と東京を巡回するかたちで展示を行っており、近年では在学生からも公募形式で出品者を選抜し、展示を行っています。

今年はギャルリ・オーブにて開催。4月の合評会を経て、5月24日(月)より展覧会が始まりました。

なんといっても今年の特長は、「倣古展」と題し「模写クラス」の特別展示もあること。教員曰く「襖のように制作と模写、表裏一体である日本画の取り組み」を見ることができる展覧会になっています。

画心展・倣古展のご挨拶

本展覧会は制作意欲ある学生にとって稀少な成果発表の場として、本学教授であった日本画家石本正の命名で2004年よりスタートしました。これまで東京や京都で開催され、今年で17回目を迎えます。

今回の作品サイズの規定基準となっている白銀比は、西洋の黄金比に対して大和比と呼ばれ、 日本で古くから親しまれてきました。 絵画においては襖、屏風、掛軸などの比率の多くが白銀比を利用されており、日本の空間美を引き立てています。 この白銀比のみならず日本固有の美が育った背景には日本が島国故に大陸からの文化が緩やかに入ってきたからではないでしょうか。そして現在、コロナによって各国との交流が疎遠になったこの状況下はある意味、かつての文化の流入速度に近づいていると言えます。この様な今だからこそ今一度、日本固有の美を再考する機会を日本文化の担い手である京都から再考するきっかけとなればと存じます。

また、この度は画心展の特別展示として普段はあまり表立って紹介されない模写クラスの取り組みを紹介する展示として倣古展と題し、最終エリアにてご紹介いたします。日本画の制作における重要な下積み、鍛錬としての模写、截金、表具を知るきっかけとなればと存じます。

襖のように制作と模写、表裏一体である日本画の取り組みをごゆっくりご覧ください。

5 月吉日
日本画コース教員一同

 

 

日本画コース選抜展「画心展・倣古展 2021」

会期 2021年5月24日(月)〜6月4日(金)
※土日休館
時間 10:00〜18:00(最終日は13:30まで)
場所 ギャルリ・オーブ
主催 京都芸術大学 日本画コース研究室

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一般の方は瓜生山キャンパスに入構いただくことができません。何卒ご了承ください。

 

 

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    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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