REPORT2021.04.30

デザイン

クリエイティブ企業を巡る、学生向けのオフィスツアー「UTSUBO DESIGN TOURS 2021」

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  • 京都芸術大学 広報課

関西を中心にコンテンツの企画・制作を行う株式会社人間と共同で企画し、大阪市西区靱本町から土佐堀周辺(通称:うつぼエリア)のクリエイティブ企業14社を周る、学生向けのオフィスツアー「UTSUBO DESIGN TOURS 2021」が、2021年4月8日(木)に開催されました。

この地域の中心にある靭(うつぼ)公園にちなみ、通称「うつぼエリア」と呼ばれています。かつて海産物を扱う市場として栄えていましたが、ここ数年で広告代理店やデザイン関連企業など、多くのデザイン会社が集まり、デザインの街として発展しています。

靭(うつぼ)公園


オフィスツアーは、昨年9月に続き今回で2回目。前回は4年生のみでしたが、今回は大学3、4年生を対象にし、参加人数や参加企業ともに規模を拡大したツアーとなりました。


就職活動を始めるにあたって、コロナ禍で説明会や選考が中止・延期になり、オンライン対応などに時間がかかったことから、就活の長期化が予測されています。

参考:日本経済新聞 2020年8月7日付け
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62433400X00C20A8TJC000/


このような状況に対し、学生が安全にオフィス見学を行い、その場で採用担当者や企業の代表にアピールできる場を作ることを目的とし、同イベントが企画されました。

 

前回開催時、学生への事前アンケートでは、「就職活動で目安にしている基準」として上位に挙げられていたのが「一緒に働く人」と「働く場所や地域」。そこで、コロナ禍の影響で見えづらくなってしまった企業の内面を知ってもらおうと、Webを用いたリモート説明会では届けることができなかった、各企業の雰囲気や従業員の人柄などを周知する機会を設けることにしたのです。

会場となった、株式会社ZIZOの大阪オフィス。人工芝が敷かれており、開放的な空間。


今回は3年生21名、4年生24名の計45名が参加。ツアー全体の説明の後、大人数での活動を避けるため7つのグループに分かれ、14社のうち各自3社を巡りました。学生は事前アンケートをもとに、希望する企業を訪問できるようグループに配属され、1社目・2社目はグループで決められた企業を、3社目は各自行きたい企業を自由に訪問する見学会を行いました。

また、各グループにつき1名、各企業の社員が「ツアーガイド」として同伴し、企業の見学だけでなく、学生と一緒にうつぼ公園周辺の店舗や話題のスポットを歩きながら、うつぼエリアの魅力も紹介。地域全体の歴史や雰囲気なども感じつつ、企業を巡ります。

ツアーガイド役の社員がうつぼエリアを案内しながら、各企業を巡る。


各企業では、事業内容のプレゼンテーションや質疑応答がなされ、中にはポートフォリオや作品を持参した学生もいて、自己アピールの場にもなっていました。

株式会社parks
コーポレートスローガンやブランドメッセージなどのコピーライティングを柱にしつつ、パンフレットの制作や地方自治体のPRなども。社員数が少ないながらも、大企業との仕事も多いそう。
「うつぼというまちの好きなところ」もそれぞれご紹介。例えば「女の子が元気なまち」「デスクワークなのに、自然に触れられること」などを挙げられました。

 

カリモク家具株式会社
靭公園に近接するライブオフィスにて。自社製品が並び、ショールームのような空間。

 

リノベる株式会社
築49年のオフィスビル一棟をリノベーションした複合型シェアスペース「RENOVERU OSAKA/リノベる大阪」にて。東京在住の採用担当者とオンライン中継。企業理念やリノベーションの意義、そしてリノベるが向き合う社会問題などを解説。

 

株式会社common graphic
CI、VI、企業案内などを中心とした、企業コミュニケーションツールの企画・制作を行う。中でも特に「ロゴが最強」と言うほど「ロゴ」に力を入れているそうで、対面だからこそ話せる制作の裏話も。

 

ツアーの最後に設けられたのは、参加企業によるパネルディスカッション。
新卒入社や転職された方々、経営サイドの方々などから、これから就職活動を始める方、始まった学生たちへ、それぞれの立場によるアドバイスがなされました。


うつぼ地区の魅力は「さまざまな人々と出会える交差点がたくさんあること」と話していたことが印象的です。いくつものクリエイティブ企業が集まるエリアのため、ちょっと散歩に出かけると、いろいろな出会いがあり、そこから新たなビジネスが生まれることもあると言います。

 

運営に携わったキャリアデザインセンターの職員は「今回のイベントは実際にお仕事をされている現場を見ることで、学生は大学での学びが社会とどうつながるかを知る機会になったと思います。また、企業の域を超えた社員同士の交流が見えたことで、仕事を通した人と人との繋がりを知ることもできました。これは "うつぼエリア” という企業同士が協力し合っている地域ならではの魅力だと実感しています」と語りました。


参加した学生の皆さんからのアンケートを拝見する限り、満足度は高く、町の様子を感じながら実際に顔を合わせ、雰囲気や温度が伝わるツアーになったことが伺えます。


「コロナ禍でオンラインの就職イベントが多い中、実際に見て、直接お話が伺える点が魅力的でした。楽しみながらツアーに参加させていただきました」

うつぼで働く方々の面白い語りだからなのか、貴重な体験談などをお聞きしながら、就活に対する構えや考え方が柔軟に深まっていき、勉強になることばかりでした。
終了後にも、ポートフォリオをお見せしたり、訪問できなかった企業さんともお話しができましたので、"出会いの場” という風にも感じました

「社内の雰囲気を体感できたことが良かったです。パネルディスカッションには様々な世代の方が登壇してくださったので、今まで知り得なかった就職までの流れについての解像度が高まりました。異なる企業で働かれている方々が親しく話される様子を拝見し、エリアならではの温かみを感じることができました」

自然体で過ごすことのできる空気感をしっかりと作ってくださっている印象があり、とてもリラックスして企業様を見ることができました

 

オンライン化が加速する最近の就職活動では、同年代の就活生や企業の方と直接関わる機会は得難く、閉鎖的になりがちなことから、自身の活動に対する不安感を抱く学生もいると言います。そのような中、今回のイベントは友人と一緒に企業訪問をすることで相互の繋がりができ、刺激にもなったのではないでしょうか。

コロナ禍という状況により、例年よりも戸惑うことの多いであろう就職活動。新型コロナウイルス感染症拡大防止を最優先とし、 新しい生活様式の下で安心して参加していただけるよう企画された今回のイベントでしたが、withコロナ時代の新しい就職活動のひとつの形を示したと言えるのではないでしょうか。

大学では、今後も社会状況を踏まえながら、学生たちの就職活動を後押しできるような機会を設けて参ります。

 

  • 京都芸術大学 広報課Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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