REPORT2021.01.22

舞台

舞台芸術学科の学生がNHKの公開生放送に挑戦!「京の朗読会 ~あなたに寄り添う 心癒やす語りのひとときを~」

edited by
  • 京都芸術大学 広報課

2020年12月22日(火)、NHK京都放送局にて行われた「京の朗読会inFM ~あなたに寄り添う 心癒す語りのひとときを~」の公開生放送に、舞台芸術学科の菊地しずく(きくち しずく)さん、石出茜音(いしで あかね)さんの2名が出演。朗読を披露いたしました。

石出茜音さん(左)と菊地しずくさん(右)。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により生活行動が大幅に制限され、東京オリンピックも延期になるなど、私たち一人ひとりの生活も一変。今回の番組は、感染防止対策や冷え込む経済、ひっ迫する医療態勢など、あらゆる状況の中で頑張ってきた皆さん一人ひとりに寄り添い、少しでも心癒すひとときになればという思いで企画されたもの。

元々「京の朗読会」というイベントは、数年前よりNHK京都放送局にて定期的に開催され、多くの方々に楽しまれてきたもの。「一瞬でも日常を離れて気持ちが少し変わる、そんな素敵な時間をともにすることを目指している」のだそう。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。

そこで、何とか番組として皆さんにお届けしようと、FMラジオの特集番組として復活。感染対策を徹底した上で、40人ほどの方をお迎えし、NHK京都放送局1階8Kプラザから公開生放送でお送りすることになったのです。

会場となった、NHK京都放送局1階8Kプラザ。

京の朗読会inFM ~あなたに寄り添う 心癒す語りのひとときを~

チャンネル [FM] 2020年12月22日(火) 午後7:30~午後9:10(100分)
番組内容 コロナ禍で多くの人が不安を抱える。その心に寄り添う朗読番組を京都放送局から公開生放送。支えになった名作、名言、歌詞をリスナーから募集、エピソードとともに伝える。
出演者ほか 【MC・朗読】朗読表現研究会主宰…佐野真希子、千野秀和アナウンサー、【朗読・弾き語り】しもぐち☆雅充、【朗読】奥村颯太、【朗読】京都芸術大学 菊地しずく、石出茜音、【演奏】Lala、【朗読】たきいみき ※出演順

舞台芸術学科の学生が担当したのは、「京都に暮らす若者によるパフォーマンス」というコーナー。

人口に占める学生の割合が1割を超え、全国一の「学生のまち」と言われる京都。中には、故郷を離れて京都で一人暮らしという方も少なくありません。
夢を抱き、また将来の目標に向かって学ぶ皆さんにとって、新型コロナウイルスの影響を受けたことしは、様々なことを考え、時に不安に、時に孤独を感じられた一年であったのではないでしょうか?
ここからは、そうした10代・20代の皆さんに寄り添おうと、朗読や歌唱を通じて心癒す、励みになるような「ことば」を届けます。


披露したのは、瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』。京都市内の図書館司書の皆さんで作るグループ「ししょまろはん」からの推薦だそう。

『あと少し、もう少し』は、とある中学校の陸上部、3年生の主人公・桝井(ますい)が中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを集め、練習を重ね、その中で一人ひとりの悩みや思いが見えてきます。元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。そこで起きる衝突、わだかまりを超えて、一つのチームになっていく。中学校の教壇に立った経験のある瀬尾さんならではの青春物語です。

お聴きいただいた場面は、駅伝メンバーのひとり、大田がタスキを受けて2区を走っているところ。ライバル校と競り合う中で、主人公の桝井と小学生の時にケンカをした時のことが頭をよぎります。中学ではすっかり不良として見られ、誰からも距離を取ってきた大田が、走りながら何を思うのか・・・。

菊地しずくさんが主人公の桝井や若き熱血教師の小野田先生などを、石出茜音さんが大田を演じたのですが、さすが舞台芸術学科の学生。臨場感あふれる朗読で、目を閉じると、仲間を思い浮かべ、小野田先生の声援を受け、ライバル校と競り合う大田の姿が目に浮かんでくる、大変素晴らしいものでした。ビジュアルの伴う映像と違い、音だけの朗読は「聞く側の想像の世界」を広げるものだなと感じます。

主人公の桝井や小野田先生などを演じた、菊地しずくさん。
大田を演じた、石出茜音さん。


普段からよくラジオを聴くので、今回の出演はとても嬉しかったです。
モノローグ形式で描かれる、レースと大田の心情が浮かぶように、精一杯演じました。

収録後には会場のお客様や、後日遠方で配信を聞いた人からも感想を頂きました。
このコロナ禍に、お芝居を通じて多くの人と繋がることができた喜びを感じています。

菊地しずく

 

ド緊張でした。本番直前まで自分に落ち着け、大丈夫、と言い聞かせていました。

台本を頂いてから原作を読んだり当然ながら練習したりするんですが、なかなか思う様にいかなくて。けど、今思い出すと楽しかったなぁ、と思います。思い悩む事もありましたが、いい経験をさせて頂けたと感じています!!

石出茜音



舞台芸術学科の学生2名が出演し、息の合った朗読を披露した「京の朗読会」。12月30日までは「NHKラジオ らじる★らじる」で聴くことができたのですが、公開期間は終了しており、皆さんにお聞きいただけないのが残念です。

朗読を終え「あの箇所、失敗しちゃった。一生悔やみます…」などと反省しきりだった2人の、学びの姿勢が印象的でした。観客や他の出演者、アナウンサーの方々からは「とても素晴らしかった」「感動しました」などと感想をいただきましたし、同席した私も、大変素晴らしかったと、誇らしく感じました。これからの2人の活躍と成長に期待しています。

 

 

京都芸術大学 Newsletter

京都芸術大学の教員が執筆するコラムと、クリエイター・研究者が選ぶ、世界を学ぶ最新トピックスを無料でお届けします。ご希望の方は、メールアドレスをご入力するだけで、来週水曜日より配信を開始します。以下よりお申し込みください。

お申し込みはこちらから

  • 京都芸術大学 広報課Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

お気に入り登録しました

既に登録済みです。

お気に入り記事を削除します。
よろしいですか?