当初、2020年5月2日(土)に予定していた2020年度入学式。しかしながら、当時の国内外における新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、開催中止になりました。2020年4月に入学した新入生の皆さんは、本学の入学式だけでなく、在学していた高等学校等の卒業式も中止となった方も多数いらっしゃるかと思います。
そのような状況も鑑み、新入生の新たな門出をお祝いしたく、感染症対策を充分に取ったうえで、1月6日(水)に入学式を挙行することとなりました。
本年度は、京都芸術大学(通学課程)972人、京都芸術大学大学院(通学課程)86人の計1,058人の新入生を迎えていますが、本日は約220人が参加いたしました。
まずは尾池和夫学長による式辞です。
「芸術の力で人々の心に強い影響を与えることが目標です。教職員と学生たちが、いろいろの形で社会の隅々で活動しています。京都の街を歩いてそれらを実感してみてほしいと思います。私は今年の3月31日に学長職を退任します。以前、退職したら通信教育部に入りたいと言ったことがあります。今からでも芸術の学習を重ねて、持論の通り生涯学習を自分でも実践しようと考えていました。皆さんもかつて同じだったと思います。入学を目指してわくわくしていたときの、その初心を忘れずに、学習に、キャンパスライフに励んでいただきたいと思います。皆さんがこの感染症の蔓延する社会状況を乗り切って、人生の荒波にみごとに船出できるまで、この大学が皆さんの砦になります。そして皆さんが船出した後にも、この大学が真の意味での皆さんの“母港”となることを願って、私の2020年度入学式の式辞といたします」
そして新入生を代表して入学の辞を述べたのは、文芸表現学科の笠間真里愛さん。
「期待を胸にした大学生活は、オンラインという形から始まりました。仲間と初めて顔を合わせたのが画面越し。自宅で授業を受けるという今までにない日常でしたが、この辛い状況があったからこそ、学校に足を運び、仲間と同じ空間で勉強に励むことができることのありがたみを大いに感じたことと思います。残りの三年間、文章を書き、伝えるということを今よりも学ぶ姿勢を深め、吸収したすべてを自分の目指す道へと活かし、結果を残していきたいと思います。“芸術とは何か”ということを常に問い続け、卒業時には自分が思う“芸術”をもつことを目標とします」
そして徳山豊理事長より、歓迎の辞です。
「世界中の人が経験したことのない社会になっていますが、それらを乗り越えていく創造力をこの学校で学んで身につけてください。教職員も全く初めての経験をしているんです。皆さん方だけではありません。皆さんと教職員が一体となって、一緒になって、皆さんの学びを、どんな形に変化していこうとも皆さんの学びを妨げることなく、一緒になって色々な手法を編み出しながら、トライ・アンド・エラーをしながら、皆さんとともに学びの場をこれからもしっかりと提供していきます。ですから、皆さんもぜひ前向きに捉えて頑張っていただきたいと思います」
コロナ禍という厳しい状況ですが、理事長の言葉にある通り、教職員共々皆さんの学びの場をともに創造して参りたいと考えております。
改めまして、この度はご入学、誠におめでとうございます。
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