瓜生山キャンパス人間館一階のカフェスペースにて、アートプロデュース学科1年生による展覧会「記憶と記録とエピソード展」が開催されています。
記憶と記録とエピソード展
「茶碗」
日常の中で何気なく使っている「茶碗」。
毎日の食卓で使用する茶碗、食器棚の奥に眠っている茶碗など、誰しも所有する茶碗があるのではないでしょうか。
本展は、ひとりひとりが選んだ「茶碗」を手に、あらためて「記憶」をたどり、その茶碗にしかないエピソードを「記録」する試みです。
無意識に使用していた「モノ」を見つめ、エピソードと共に語ることで「大切な何か」に変わる時間をお楽しみください。
浮かび上がるあのときの出来事や、思い起こされる大切な人との対話…。
みなさんの茶碗には、どんな記憶がありますか?
こちらの展覧会は「アートプロデュース基礎演習Ⅱ(指導教員:緒方江美、山城大督)」という、アートプロデュース学科一年生の授業の一環で開かれたもの。授業では、企画構想を実現する上で必要となる組織編成や予算計画、スケジューリングから実施・運営・評価に至るまでのプロセスを理解し、プロジェクトをマネジメントする手法を学びます。
展覧会やワークショップ、各種イベントなどの事例を学んだ後、展示企画を実践。「記憶と記録とエピソード展」と題し、実地調査や企画、展覧会場の展示設営に取り組みました。
今回のテーマは「茶碗」。入学後、約半年間大学に入ることもできず、主にオンラインで授業を受けることとなった2020年度入学の一年生たちが、自身のお茶碗をエピソードとともに展示しています。
幼い頃から使っている思い入れのあるもの、初めてのひとり暮らしで買ってもらったもの、祖父母との思い出、友人からのプレゼントなど、さまざまなエピソードの「記憶」が「記録」されています。エピソードが語られることで、その背景が浮かび上がり、「モノ」が彼らにとっての「大切な何か」に変わっていく様子が伺えます。
参考:林田新、中村裕太、小田原のどか『アートライティング5 記録資料と芸術表現』藝術学舎、2019年
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