REPORT2020.10.24

デザイン

“見上げる、足下” 情報デザイン学科「500円物産展」 ― 自分が生まれ育った町を見つめ直す

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  • 京都芸術大学 広報課

瓜生山キャンパス人間館一階のカフェスペースにて、情報デザイン学科2年生による展覧会「500円物産展 2020」が開催されています。「2020」とある通り、毎年恒例の展覧会。今年はどのようなものが紹介されるのかなと、いつも楽しみにしています。
 

見上げる、足下

自分の足下にあるものを改めて知る。
そこには今まで気づかなかった
見上げるほど高い価値がきっとある。
すると日常の景色が変わるはずだ。
変わった景色の中で見つける
あなただけのものこそに価値がある。


「見上げる、足下」という、とても印象的な展覧会コピーですが、こちらの展覧会は「リアライズ ※」というテーマを軸に、基礎的演習や課題制作を通して自分自身とデザインの可能性を模索するという授業の一環で開かれたもの。

自分の生まれ育った場所をリサーチして、その土地ならではの物産を紹介しています。

※情報デザイン学科のビジュアルコミュニケーションデザインコースでは、応用・展開的なデザインスタディのフェーズとして、A領域「グラフィックス」、B領域「エンターテイン」、C領域「リアライズ」というテーマを軸に情報デザインを探究・実践する、3つの領域に分かれて学修します。


日本各地のさまざまな地域から集まる学生たち。その土地ならではのユニークな地域性ある物産がずらっと並び、どこか懐かしさも感じさせる展覧会となっています。

今回は、全28の地域の物産が並びます。


 ・おかえりのお菓子
 ・山のお土産
 ・島のメッセンジャー
 ・穏やかな奪い合い
 ・神様がいる生活

など、心惹かれるキャッチコピーとともにさまざまな物産が紹介されていますが、加え、物産ごとに「地元の景色・私の価値」の文章が添えられています。そして、オリジナルの「ロゴ」も制作したそう。

学生は「自分が生まれ育った町を見つめ直して、調べて、新しい発見をして… 大切な思いを込めて一つひとつロゴを作っています」と話します。

ロゴをデザインしている学生。


以下、会場の様子を少しご紹介します。
「あっ、懐かしい!」というものも見つかるかもしれませんね。

自身が生まれ育った土地という「足下」を見つめなおし、見過ごしていた景色や価値の発見につながったようです。

そしてその価値は、「見上げる」ほど貴重なもの。

足下にある新たな価値の発見によって、モノの見方や考え方が変わり、新たな視点を得ることによって、日常の景色もこれまでとは違って見えるようになったのではないでしょうか。

見上げる、足下「500円物産展 2020」

情報デザイン学科 2年生 C領域

会期 2020年10月23日(金)~29日(木)
場所 人間館一階 カフェスペース

 

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    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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