REPORT2020.01.29

デザイン

無機質な装置にデザインの力を。-シライ電子工業株式会社との外装デザインプロジェクト

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  • 京都芸術大学 広報室

京都造形芸術大学では産学連携プロジェクトの一環として、基板の検査装置を開発しているシライ電子工業株式会社の装置の外装デザインに携わりました。

学生達のデザイン案が実際に製品化され、日本に留まらず、世界に向けて販売されるという今回のプロジェクト。プロダクトデザイン学科4年生 佛﨑亮太さん、西川幸輝さん、三島章正さんを中心に、同学科3年生 北村志保さん、2年生 井上創太さんがサポートに入り進めました。

まずは、従来の装置デザインをリサーチするため現地視察へ。
バリエーションに富んだ装置が置かれており、学生たちは初めて見る大きな装置を前に圧倒されながらも、各装置が果たす役割や現状の課題、従来のデザイン、機能面について、質問を交えながら検証していきます。

装置のデザイン、機能について入念に確認
シライ電子工業の方々より細かな説明を受ける
さまざまな装置に興味津々な様子

現地視察で得た情報からアイデアを誘発しながら、各自のデザインに落とし込んでいきます。
今回は4年生が一人ずつデザイン提案を行い、その中から最終的に1つのデザインが選ばれる形式で進めました。そのため、各々がしっかりとコンセプトを構成しながら、自分の頭の中に浮かんだデザイン案をパソコン上で3Dデータ化していく作業を繰り返します。

いよいよ、シライ電子工業の技術者の皆さんへ自分たちのデザイン案をプレゼンテーションです。三者三様のデザイン提案を行う中、「どの提案もクオリティが高い!」と悩まれる技術者のみなさん。現状の課題や新しいデザインが生み出す期待値を踏まえ、総合的に評価をしていただきます。最終的に三島章正くんのデザイン案に決定し、細かな部分をブラッシュアップする作業に入ります。

学生たちのデザイン案を比較・検討していく
3Dデータでデザインを提案
製品として実現可能かどうかの検証も大切

その後も、精密機材の収納を想定した微調整、カラーリングの選定、そして実物を制作する際の素材感など、細かな部分を考慮したデザインにブラッシュアップし、シライ電子工業の皆さんとも繰り返し調整を行いながら、ようやく製品としてお披露目となりました!

お披露目となった新しいデザイン
機能面も大切にデザインを進めた
裏側もスマートになるよう心掛けたデザインに

実際に製品として仕上がった装置を目の当たりにして、感慨もより一層深まります。
シライ電子工業の皆さんからは、「今までにはないフォルム感でありながら、実用性も兼ねたデザインに仕上がり、学生たちの柔軟なアイデア力にとても驚かされました。通常、大型装置は機能面が重要視され、デザインは二の次になりがちですが、今回はデザイン面にもこだわりを持ったことで、業務に従事する方々のモチベーションアップも期待できます。」と嬉しいお言葉をいただきました。

左から、最終デザインを手掛けたプロダクトデザイン学科4年 三島章正さん、カラーリングを提案した同学科3年 北村志保さん

最終デザインに選ばれた三島くんは、「授業や個人活動で小型の物はいくつか設計をした事がありましたが、工場に置かれる大型装置は初めてで、楽しさの反面、実際に使われる際の作業性や安全性、製造におけるコスト面なども大切にしました。ただ単に新しいデザインを提案するだけでなく、工場に置いた際に違和感がなく、感覚的に綺麗に見えるデザインに仕上げるのに苦労しました。また、今回は内部に配置する精密機械との調整やデザインの再現性が高い設計に携わることができ、自分にとって大きな学びを得る機会となりました。」と話してくれました。

今回のプロジェクトでは、「デザイン」に加えて「設計」という側面も重要なポイントでした。製品として実際に世の中に流通する上で、デザインの良し悪しだけではなく、精密機器との整合性、稼働した際の利便性など、使い手を思いやるプロダクト設計の大切さも同時に学ぶことができました。

京都造形芸術大学では芸術の力で企業や地域の課題を解決すべく、社会実装プロジェクトに注力しています。今後の学生たちの取り組みにも、ぜひご期待ください!

  • 京都芸術大学 広報室Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館2階事務室
    連絡先: 075-791-9112 (内線 3030/3033)
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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