NEWS2020.01.17

プロデュースデザイン

ちょっとかっこいいこと。―BREATH KUAD・使い捨て容器廃止企画

edited by
  • 田原 瞬

(メインビジュアル:左から 空間演出デザイン学科1年生 山崎 美緒来さん、情報デザイン学科1年生 永坂紀子さん)

 

カップ、ストロー、スプーン…

毎日使っているけれどその度に捨てるもの。

その容器、本当に必要?

私達で始めませんか。

「まずは、プラスチックから。」

 

(文:文芸表現学科1年生 田原 瞬)

京都造形芸術大学人間館1階にあるカフェ「BREATH KUAD」では学生が運営に携わり、さまざまな企画を手掛けています。カップや店員のユニフォームのデザインを担当するなど、学生の手によって常に進化を続けるBREATH KUADで、1月14日から新たな企画が始まりました。

「まずは、プラスチックから」と名付けられた今回の企画は、タイトルの通り、プラスチックカップやプラスチックストローそして紙カップといった使い捨て容器を2週間廃止するというものです。(実施期間:1月14日~1月27日予定)

芸術大学ではモノをつかって作品を手掛ける学科が多数あるため、作品の制作中に多くのゴミが出てしまいます。しかし、制作のゴミを減らすことは難しい。だからこそ「カフェのゴミから減らせないか?」と考え、この企画が生まれました。ただゴミを減らすのではなく、この企画を通して、私たちが日常生活でどれ程のゴミを捨てているのかを実感してほしいという学生の思いが込められています。

(学生が手掛けた本企画のフライヤー)

この取り組みのユニークな所は、ただプラスチックを廃止するのではなく「飲み終わったら捨ててしまう使い捨て容器を、いつも無意識に購入していること」を認識してもらうための工夫が施されていること。

例えば、通常120円で提供されているドリップコーヒー(S)が、実施期間中は定価100円(マイカップ・マイタンブラー持参のこと)で購入することができ、使い捨て容器(カップ)は、別途20円で購入するシステムに変更されています。

コーヒー1杯の合計金額は、企画の実施前後で何ら変わりはありません。しかし、定価の表示方法に工夫を凝らすことで、20円で使い捨て容器を購入していることを実感できるのです。

マイカップ・マイタンブラーを持参した人は、これまで通り通常価格より20円もお得に購入できるので、前向きにこの企画に参加することができます。期間中に何度も利用していると、次第にマイカップ・マイタンブラーを手にもってカフェに行くことが「当たり前」になるかもしれません。

また店頭では、プラスチックストローの代わりに、何度も繰り返し使用できる「竹ストロー」が販売される予定です。(竹ストロー:400円/本、本学学生のみ200円/本)

これを機に、ゴミの削減・資源の保存という問題に目を向け、一人ひとりの意識が変わっていくと、使い捨てる日常に変化が訪れるのではないでしょうか。

マイカップを持ってカフェに行く。環境にもお財布にも優しい行動。
中央)BREATH KUAD オリジナルタンブラー。学内でもいろいろなマイカップ・マイボトルが利用されている。

あれもこれも使い捨て。

それが無くなっちゃえば、一体どれだけのゴミが減るんだろう。

こういうのって、ちょっとかっこかっこよくない?

 

あなただけのマイカップ・マイ竹ストローを持って、ぜひ学生とつくるカフェ「BREATH KUAD」にお越しください!

 

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  • 田原 瞬Shun Tahara

    2001年京都生まれ。京都造形芸術大学文芸表現学科へ2019年度に入学。創作と編集を同時に学ぼうとしているどっちつかず。エンタメ小説をこよなく愛し、ミステリに囚われている。

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