ビジネス特化型SNS『LinkedIn』(リンクトイン)日本代表の村上臣さんが12月12日、京都造形芸術大学にお越しになり、情報デザイン学科クロステックデザインコース2年生に講義いただきました。学生時代の起業経験や卒業後のキャリアを考えるヒントを聞いた学生たちは実際にリンクトインに登録し、社会人との「つながる」術を学びました。
村上さんは青山学院大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。その後、企業合併などでヤフーに入社し、執行役員兼CMO(チーフモバイルオフィサー)としてモバイル事業の企業戦略を担当されました。2017年からはリンクトイン日本代表に就任し、複数のスタートアップの戦略・技術顧問を務めています。
リンクトインは仕事に焦点を当てたネットワークで、すべての社会人に新しい仕事のチャンスをつくるツールとして活用されています。国内で200万人超、世界では6.6億人が利用しているビジネスコミュニティーです。
「学生の特権は、社会人に対して教えてくださいと言えること」。村上さんがまず学生にこう呼び掛けました。学生から届いたメッセージの閲覧、返答率は高いといい、自分の将来を切り開く機会をつくるための行動力の重要性を伝えられました。そういった行動をとるべきだとする背景には、従来の終身雇用制度の崩壊があると指摘し、自分で自分のキャリアをつくる大切さを強調されました。村上さんがリンクトイン日本代表になった経緯は、ほかならぬリンクトイン経由だったそうです。
その後、リンクトインのさまざまな機能を紹介し、「誰もが興味を感じた人に意図を持ってつながるが、ビジネス向けなのである程度ドライ。気軽につながりを解除している」と他のSNSとの違いを説明。学生グループの存在に触れて「学生はまだまだ初期ユーザーなので、存在感を示せる」とも話されました。
無人のトラクターや農薬散布ドローンなど、あらゆる産業にデジタルトランスフォーメーションが起きている現代社会。最後に、予測不明の未来を過ごす学生に向けて「自分のやりたいことと自分のスキルを組み合わせていけば、将来のキャリアが浮かんでくると思う」と呼び掛けました。
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