世界のIT業界を牽引する世界的企業の製品責任者らによる特別レクチャーが12月5日、京都造形芸術大学で開催されました。来学されたのは、アドビ社のプロダクトマネジメントディレクター、ブライアン・オニール・ヒューズ氏やApple社の方々。最先端のIT業界の動向に触れられる貴重な機会なだけに、会場は学生たちで超満員に。両社が連携する意義やアドビ社が展開するソフトの可能性、IT業界の未来についてお話いただきました。
2日前に横浜で開かれたクリエーティブイベント「Adobe MAX Japan 2019」に合わせて来日されたブライアン氏ら。数千人が熱狂したイベントが本学で再現されるとの期待から、早くから学生たちの長蛇の列ができました。主会場の京都芸術劇場studio21だけでなくサテライト会場も設けられ、熱気と期待が充満した中で幕を開けました。
iPad端末におけるクリエーティブツールの可能性やモバイルアプリの拡充状況について説明したブライアン氏。中でも、スケッチ&ペイント環境を一つにまとめたアプリ「Adobe Fresco」には注目してほしいと呼び掛けました。
その後、各担当者がiPadで実演を交えながら製品の活用法を紹介。エバンジェリストの仲尾毅氏は、拡張現実(AI)分野での可能性にも言及し「クラウド上に保存した素材を自由に組み合わせることができ、これまで以上にクリエーティブ作業の可能性や効率が向上する」と話されました。
学生たちは、IllustratorやPhotoshopといった普段使っているソフトの可能性を間近で体感し、スクリーンに映し出されたiPadの画面に釘付けになっていました。特別レクチャー後には、iPad上でアドビ社の最新機能を体験できる「Touch&Try」の場も設けられ、目を輝かせながら未知の世界に触れていました。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏が若かりし頃から親交を深めていたという両社。スマートフォンなどのモバイル端末が普及する中、これまで主流だったデスクトップ型端末でのソフト開発から、モバイル端末に注力されるようになったそうです。この日は、アップル社の本国責任者の方々もお越しになり、同社が目指す方向性について言及されました。
京都造形芸術大学ではテクノロジー分野の領域拡充を将来構想「グランドデザイン2030」で掲げ、領域横断的な学びを構築することを目指しています。今回のイベントを弾みに、アート・デザイン分野とテクノロジーのさらなる融合を図っていきます。
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