REPORT2019.11.25

京都デザイン

開店記念にオリジナルバッグを-無印良品新店舗で京都造形芸術大生がワークショップ

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  • 京都芸術大学 広報課

2019年11月1日、無印良品の地域最大店舗「京都山科店」がJR山科駅前のラクト山科ショッピングセンターにグランドオープンしました。オープンから4日間にわたり、京都造形芸術大学こども芸術学科の学生が考えたデザインでエコバッグを彩るワークショップが開催されました。

シルクスクリーンという印刷技法を用い、地球環境に優しい店づくりを目指す無印良品の「オリジナルマイバッグを持ってこれからもお買い物を楽しんでほしい」という願いが込められた今回の企画。デザイン案のプレゼンテーションや本番を想定した講習会などを学内で開催し、準備を重ねてきました

「食」がデザインの共通テーマとなった

今回デザインのテーマは「食」。

デザイン担当の3名の学生によるプレゼンテーションからスタートしました。デザインを考案した背景や、それぞれの「食」に対する思いなどを説明すると、無印良品が目指す方向性や理念をよく理解しているとの評価を頂き、学生の緊張も少しほぐれた様子でした。

提案された中からワークショップで実際に作業が可能かという観点で選別し、耕作、収穫、キャベツ、「食笑い」といった7種類のデザインが決まりました。

こども芸術学科 4年生 山下 菫さん
プレゼン資料の一部
無印良品の環境への取り組みに真摯に耳を傾ける
こども芸術学科 2年生 水口 七重さん
プレゼン資料の一部
和気あいあいと打ち合わせが行われた
こども芸術学科 2年生 小濱 いづみさん

2度目の打ち合わせは大学内の共通工房「ウルトラファクトリー」で試作品を制作しながら進められました。試作品が完成するや、「欲しい!」「めっちゃ良い!」と歓声を上げる学生たち。一連の試作を通して、作業時間や必要な道具などワークショップの運営方法について、入念に確認していきました。

ウルトラファクトリーでの作業の様子
試作品制作の様子
試作品を元に当日の進め方を入念に確認する
当日の作業を想定
試作品の布製バッグには鮮やかな色が浮かんだ

そして、迎えた本番。

ワークショップは2,000円以上の購入特典として開催され、子供から大人まで多くのお客様で大盛況となりました。まず学生が手本を見せ、丁寧に作業手順を説明。「うまくできるかな」と不安な声を漏らしていた参加者の皆さんも、お気に入りのデザインがあしらわれたバッグが完成すると「うまくできた!」「楽しい!」と満足気な声や表情に変わり、和やかな雰囲気が広がっていました。

中にはこのワークショップのために来たという方や、複数回足を運んだというお客様も。4日間で計約400名の方に体験してもらい、オープニングイベントの盛り上がりに一役買うことができました。

ワークショップ会場に次から次へと参加者が訪れた
シルクスクリーンを体験する買い物客
重要な位置決めは学生がサポート
制作を通して参加者との会話も弾む
丁寧に手順を説明し、満足できる作品に仕上げてもらった

 

 

店内に掲示されるイラストも学生が担当した

今回のワークショップには8名の学生が参加し、オープニングイベントを盛り上げました。リーダーとしてプロジェクトを率いた山下紗弥香さんは「周りの方に恵まれて終始幸せでした」と振り返りました。

京都造形芸術大学では芸術の力で企業や地域の課題解決、活性化に取り組むプロジェクトを推進しています。今後の学生たちの取り組みにもぜひ注目してください。

 

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